6月5日号
高松港と坂出港、松山港にクルーズ船の寄港回数を増やそうと四国地方整備局が5月22日、初会合となる「四国における瀬戸内海クルーズ振興検討会」を高松市内で開き、今後の課題や対応策を考えた。
検討会は、観光や交通、港の関係者ほか、香川県と愛媛県、四国運輸局などの行政機関らで構成。両県の港は、瀬戸内海沿岸の広島港や宇野港、太平洋側の高知港と比べ、クルーズ船の寄港回数が少ないという現状を踏まえ、受け入れ体制の強化や誘致活動を進めていこうと四国地方整備局が設置した。
同日の会合には、検討会のメンバーら約30人が出席。四国地方整備局の担当者の発表によると、四国のクルーズ船寄港回数は、平成28年に過去最高の56回(前年比1.5倍)、このうち外国船寄港回数は36回(同2.1倍)としており、2017年は、それを上回る65回を予定しているという。
伸び率を示す一方で、昨今(2012年~2016年)の四国と瀬戸内海における(寄港)実績を港別にみると、広島港143回、宇野港56回、高知港57回に対し、高松港28回、坂出港1回、松山港11回であったと報告。3港がネックになっている共有課題も挙げられた。