安倍内閣の掲げる「地方創生」の取り組みを強化するべく、百十四銀行（高松市亀井町5-1　渡邊智樹頭取）は、このほど営業統括部内に「地方創生デスク」を新設した。
　昨年末に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、地方公共団体が「地方版総合戦略」を策定･推進するにあたり、産官学金労等の連携が求められている。これにあたり、地方を代表する金融機関である同行では、この策定から実施･検証に至るまで、全面的にサポートしていくもので、県内でのいち早い取り組みに期待が集まっている。
　各地方公共団体との円滑な連携を図るため、下記担当営業店の支店長を窓口責任者に任命。地方公共団体への情報提供や「地方版総合戦略」の企画･立案サポートなどにより、地域経済の持続的な発展に寄与するべく、取り組んでいくことになった。
　以下、渡邊頭取のコメント。

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●地方創生デスク設置の経緯、目的は
　地方版総合戦略の策定において、地域の銀行にも協力が求められており、それに対応するために設置した。担当営業店の支店長等が各地方公共団体を担当し、総合戦略策定に当たってのアドバイスや提案を行い、ともに地域を盛り上げていく原動力としたい。求められるものは各市町村によって違う。それぞれの市町村からのご依頼に柔軟に応えられるための行内体制を整備していきたい。

●現在の取り組みは
　他県、四国では徳島、松山などでは先進的な取り組みも見られるが、香川県が他県に先駆けていくために、当行でも地方創生デスクと協議を重ね、地方公共団体の要望に応えられる内部体制を固めているところである。

●展望は
　各地方公共団体に求められているものに対し、それを策定し、実施していくうえで、情報提供や企画・立案サポートなど当行が持つ知見をフルに生かして全面的に協力する。それにより、香川県が他県に先行し、発展、活性化していくことに貢献していきたい。
【県内の担当営業店】香川県（県庁支店）高松市（高松市役所支店）丸亀市（丸亀支店）坂出市（坂出支店）観音寺市（観音寺支店）三豊市（高瀬支店）善通寺市（善通寺支店）さぬき市（志度支店）東かがわ市（白鳥支店）三木町（三木支店）綾川町（綾南支店）宇多津町（宇多津支店）琴平町（琴平支店）多度津町（多度津支店）まんのう町（満濃支店）小豆島町（内海支店）土庄町（土庄支店）直島町（直島支店）

起業支援などで高松市と連携協定

　また同行では２月12日、高松市（大西秀人市長）との間で「連携協力に関する協定書」を締結した。
　両者が持つ相互の資源を有効に活用し、高松の優れた産品や技術等を紹介することで、活力あるまちづくりや地域社会の持続的発展に繋げていく。
　協定に基づく事業として、伝統的ものづくりに係るビジネスマッチングや商談会、また起業を目指す人向けセミナーの共同開催などを計画。さらには観光振興や農業振興、企業誘致の推進に関する事業等も盛り込まれている。
　協定書に調印を終えた大西市長は「協定に基づき、今後様々な分野で連携、協力を行うことで、官民連携の中心的な役割を果たしたい」と挨拶。渡邊頭取も「地方創生の時代を迎える中で、官と民の英知を結集して、地域社会の持続的な発展に繋げていきたい」と抱負を語った。

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