香川証券㈱（高松市磨屋町4-8　中條博之社長）及び㈱アイビス・キャピタル・パートナーズ（東京都千代田区）両社は、ミャンマーにて現地法人「バガン・インベストメント･カンパニー・リミテッド」（以下バガン社）を１月３日付けで設立した。
　バガン社は、同日付けで国家計画経済開発省より新外国投資法に基づく外資系企業として認可され、３月にミャンマー最大都市であるヤンゴンに事務所を開設、４月１日より業務を開始した。
　6000万人の人口を有し、天然資源の豊富なミャンマーは、民主化の進展と共に有望な投資先として世界から注目を集めている。現在、2015年のＡＳＥＡＮ経済統合を視野に、金融規制緩和や証券取引所の設立準備を進めている。

---

　バガン社は、海外の金融及びＩＴ関連企業での勤務経験がある優秀なミャンマー人スタッフを採用し、現地の有力企業に対し、投資及び株式公開支援業務を行うと共に、国内外の投資家に適切な情報を提供する。
　一方でミャンマーは、法制度の未整備と官僚の経験不足による行政手続きの遅れが、外国企業にとって大きな障壁になっているという指摘もある。
　昨年11月に改正された外国投資法では、国内産業保護の観点から現地企業との合弁が義務づけられる分野が多く、所轄官庁との均衡に時間を要しているケースも見受けられる。
　そこでバガン社は、ミャンマーに進出を希望する外資系企業に対し、会社設立準備から現地合併先パートナーとのマッチング、スタッフのリクルーティング、所轄官庁との均衡や行政手続きまで最適なコンサルティングサービスを提供していく。
　将来的には、銀行業免許の取得を視野に入れ、日系初の投資・金融会社として、日本を始め諸外国のミャンマーヘの投資を促進し、同国経済の発展に寄与するとしている。
　バガン社の出資者は、アイビス・ミャンマー投資事業組合95％（香川証券とアイビスキャピタル･パートナーズ２社出資）、Ｕ　Ｈｌａ　Ｍａｕｎｇ５％となっている。
　スタッフは設立当初は10名程度とし、うち海外での証券・金融業務経験のあるミャンマー人を５名程度採用予定である。

---

---