「イオンタウン宇多津」が、宇多津ビブレ（綾歌郡宇多津町）の跡地に今秋オープンすることになった。
　食品スーパーのマルナカ、家電店ケーズデンキを核店舗に、シネマコンプレックス（複合映画館）、物販店、飲食店など40〜50店が入居する計画だ。
　現地にて３月29日、開発・運営会社のイオンタウン㈱（千葉県）から大門　淳社長、谷川俊博宇多津町長、設計・施工を担当する白石建設工業㈱（新居浜市）白石尚寛社長、核テナントとなる㈱マルナカから西川日出男常務はじめ関係者約四十名が出席して地鎮祭を執り行った。
　大門社長は、「宇多津町民、香川県民の皆様のご期待に応え、地域に愛されるショッピングセンターを整備する所存だ」と抱負を述べた。
　さぬき浜街道沿い、新宇多津都市のランドマーク・宇多津ビブレが閉店したのは、昨年２月。後継施設がどうなるのか注視されていたが、流通最大手のイオングループの近隣購買型ショッピングセンター「イオンタウン」が決定した。

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　イオンタウン㈱が手がける同ショッピングセンターは、香川県下で初。四国では徳島２、愛媛１の既存店がある。
　イオンタウン宇多津の計画地は、綾歌郡宇多津町浜二番丁16他。
　施設の概要は大店立地法届けによると、敷地が三万五六七㎡。Ｌ字型の店舗が駐車場を囲む、オープンモール型の複合商業施設となる。
　店舗は二階建て（一部駐車場）で、延床面積は21,473㎡、店舗面積は12,775㎡。一階東側にマルナカが、二階西側にケーズデンキが核テナントとして入居する。
　加えて一階に18区画、二階に５区画の店舗スペースが設計されている。その他の施設として映画館が3,571㎡、飲食店が2,065㎡となる。テナントは物販・サービスに加え、クリニックなどの誘致も進めている模様だ。
　駐車場は敷地中央に配置するほか、道路を隔て北側にあった四階建ての自走式駐車場を再活用。施設全体で1328台分を用意する。
　宇多津ビブレは、県内外からの集客を目指した広域商圏型のショッピングセンターだった。一転、イオンタウンは近隣購買型となり、３袰内を主商圏とする。
　東は坂出市の番の州公園、南は国道11号線、西はＪＲ丸亀駅。商圏内世帯は約41,000世帯である。
　一方で宇多津ビブレ跡地は新宇多津都市のシンボルであることから、広域からの集客を可能にするべく、ケーズデンキ、シネマコンプレックスが誘致されたものと思われる。
　シネコンの入るイオンタウンは全国で二例目という。
　新宇多津都市には大型家電店のヤマダ電機（テックランド宇多津本店）があり、ケーズデンキの登場で選択肢が増えることは、生活者にとって喜ぶべきことだ。
　シネコンは県下では、イオン高松東店（高松市）、イオンモール綾川（綾川町）にあり、宇多津と併せてイオングループでは東南北で棲み分けを図る考えだろう。
　先月、宇多津町が基本構想を発表した「四国水族館うたづ」は、イオンタウンの北約六百ｍに整備される計画である。開業は２０１８年度中を見込んでいる。
　近隣購買型のイオンタウンと広域集客が可能な水族館のＷカードは、新宇多津都市の再活性化の切り札となりそうだ。

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