6月15日号
地方自治体やJRグループ6社などが手を組んで実施している、大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン(DC)」の四国開催が3月末に決まった。四国4県で実施されるのは14年ぶり5回目となる。
開催期間は平成29年4月~6月の3ヶ月間。全国のJR駅や列車内にポスター等を吊り下げるほか、ガイドブックを駅構内に設置するなどして四国の観光素材をPRする。その開催に合わせ、大手旅行会社が誘客を図る旅行商品をつくる。
6月1日にはDC成功に向け、同日付で四国ツーリズム構造機構が事務局を務める「四国DC推進委員会」を設立、初の会合をJRホテルクレメント高松(高松市浜ノ町)で開いた。
会合があった日、四国ツーリズム創造機構の松田清宏会長をはじめ四国4県のほか、JR四国の担当者らなど約15人が出席。
あいさつで松田会長は、「四国は魅力的な観光素材がたくさん揃っている。これから4県と力を合わせ、『四国に行ってみたい』、『来てよかった』と、思っていただけるような結果を残したい」と述べた。
今後の役割分担として、JRは主に宣伝活動を、四国ツーリズム創造機構と四国4県、4県の観光協会らはアクセス向上など訴求力のある着地整備の強化をメインに進める方針。
また、四国DC開催前にあたる来年5月には、全国の旅行会社を招いて具体的な観光素材を説明するとともに、観光地の視察も行う「全国宣伝販売促進会議」を開く予定としている。
今年9月末頃に開かれる第2回目の会合のときには、DCの効果的な告知をする「キャッチフレーズ」を決定する。
今回の会合からは、「都会と違い地方は車を使う人が多い。駅という拠点をどのようにうまく活用できるかが重要」、「前回の四国開催のときは、なんとなく終わってしまった雰囲気があった。まずはしっかりとした体制づくりが大切」といった意見もあり、今後の課題に挙がった。
同委員会の事務局は、四国キヨスク㈱4Fの会議室(高松市西の丸町)。初会合が開かれる直前には、その事務所開きもあった。
目次
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