2月15日号
香川県らしい個性溢れる魅力的な土産商品のPRや、商品力の向上、販路拡大に繋げる契機を創出しようと、「かがわのおみやげ発掘食品商談会」が30日、ホテルパールガーデンにて開催された。
主催したのは、公益財団法人のかがわ産業支援財団。商談会には、地域性やオリジナル性の高い商品を製造する県内食品加工メーカー42社と、高速道路のサービスエリアや道の駅の運営会社など13社のバイヤーが参加した。
マッチングを希望するセラーは事前申込みし、12月にセミナーも受講。事前に決められたタイムテーブルに従って1商談あたり25分のマッチングに挑んだ。各バイヤーは、それぞれ6社のセラーと面談。試食や質問をしつつ、原材料や商品特性、保存方法などを確認して新たな土産人気商品の可能性を探っていた。
また、会場内では、バイヤー向けの商品展示ブースを設け、マッチングできなかったセラーや商品の新たな提案契機を創出。フリータイムの時間で、名刺・意見交換の場も設けられた。
今回のような「土産商品」に特化したマッチング商談会の開催は初めて。土産需要に特化することで、小ロット生産の地域性の強い商品のビジネスチャンスの創出を目指す狙いがある。こうした商品、参加セラーの掘り起こしには、地元金融機関が協力。商品自体は、高い品質を有しながらも、人材不足や資金不足、宣伝不足などで、県内各地でまだ埋もれていた、隠れた名品の作り手に、営業力の強化や販路開拓を行ってもらおうと積極的な声がけを行い、参加を促したようだ。
商談中には、セラー、バイヤー両者から、消費者の心をより掴めるようにと建設的な意見が飛び交い、
「今日の商談を活かしてさらに良い商品を作りたい」、「有意義な商談会になった。又、参加したい」と言った声が多く聞かれた。
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この様な商談会に初出展した、創業60年の高松市・多肥上町の「筒井製菓」は、和三盆や、黒豆など香川県食材を使った自慢の豆菓子を出展。一見シンプルだが、試食したバイヤーは、独自製法で丁寧に煎りあげるサクサクとした食感や、素材の旨味をしっかりと生かす味わいに納得。圧倒的な商品力で、すぐ様、この美味しさをどうアピールするかと商談を発展させていた。
香川県食肉事業共同組合連合会は、現在知名度UPに力を注ぐオリーブ牛のコロッケやハンバーグ、ビーフジャーキーを出展。まだまだ希少なオリーブ牛の肉を余すことなく食べてもらえるように、端肉を有効活用し調理加工することで、より気軽にオリーブ牛自慢の肉質や風味を味わってもらえる商品を生み出していた。
飯山の高橋農園は、手塩にかけて育てた自慢の「にんにく」を提供し、今治の会社と万能だれの「にんにくスライスの甘辛味噌噌醤油漬け」とごはんのおとも「四国やみつきニンニク」の2商品を企画。幸福や健康などお遍路さんの巡礼目的の多くが、ニンニクがもたらす栄養価、効能と重なることに注目し、「お遍路さん応援にんにく」として、美味しさ、栄養価にストーリー性も加えて、土産商品としての魅力づくりをUPさせていた。
高松市・浜ノ町の浜谷水産海苔養殖と、ロゴデザインや商品プロモ等を企画する牟礼町の㈱スクルトは、浜ノ町産と産地を全面に打ち出しただけでなく、思わず手にとってみたくなる、お洒落でユーモラスなパッケージデザインに工夫を凝らすことで付加価値を生み出し、貰って嬉しい土産品を完成させた。
土産需要の伸びに期待がかかる、3月からの瀬戸内国際芸術祭も目前。こうした新たな土産商品の登場で、観光客にはこれまで以上の土産選びの楽しみを提供できそうだ。
目次
- 核心インタビュー
(株)サンクスアンドアソシエイツ東四国 代表取締役社長 真鍋康正氏 - スマイル特別対談トーク 高松ゾンタクラブ
- お土産発掘商品商談会が開催 かがわ産業支援財団
- 本社店舗を塩江街道沿いに新築移転 (株)西山自動車
- さぬき市旧多和小学校の跡地活用で天体望遠鏡博物館などを整備
- 平成24年度上期四国の主要観光地入り込み数 四国運輸局
- 駅弁ならぬ駅麺「肉うどん弁当がいな」発売 (株)高松駅弁
- トリートホールが今年から自主イベント開催 (株)トリート
- 焼き豚Pの企業取引が順調に伸長 (有)パイプライン
- 念願のモデルハウスがオープン クレバリーホーム香川東店
- 「香川県産業成長戦略」第四回目は素案を発表
- ただひとすじの道
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