9月5日号
県内でも上陸以来、爆発的な集客力を発揮するイオンだが、その商品供給の核となるグループの物流基地が坂出・番の州臨海工業団地に完成し、1日から稼働を始めた。
イオンの物流を担うイオングローバルSCM㈱は、四国4県と淡路島の「イオン」「マルナカ」「マックスバリュ」などグループ約140店への配送拠点となる「イオン四国ロジスティクスセンター」(坂出市番の州町18-2)をオープン。
土地は大和ハウス工業㈱が香川県から取得し、日立キャピタル㈱が建物を所有。実際の業務は㈱日立物流に委託して行うもので、約250名を雇用し、365日24時間稼働する。
イオンリテールやマルナカなど、それぞれ分散していた物流機能を集約することで、コスト削減や、より新鮮な商品をタイムリーに生活者へ供給することが狙いだ。
今回開設したのはマイナス25℃~15℃の4つの温度帯からなる低温センター(延床面積28000㎡)で、2017年下期にはさらに拡張して衣料品・生活用品を扱う「常温センター」、また総菜や野菜等の加工を行う「プロセスセンター」の稼働を目指す。敷地面積118800㎡はイオン最大級の物流センターという。
センターの処理能力は一日約9万ケース。10トントラック用42バース、4トントラック用108バースを備え、入荷用と出荷用を両面に分けて対応する。またセンターの屋根全面に約七千枚の太陽光パネルを設置し、年間約189万キロワット時を見込んで売電に充てる計画だ。
8月18日、完成記念式典で行われた記者会見には浜田恵造知事も出席。「香川県産業成長戦略に基づき、四国における本県の物流拠点機能の更なる強化を図るため、物流施設の立地・促進に努めている。そんな中で、香川県を代表する番の州臨海工業団地に西日本最大級のチルドセンターを建設して頂いたことに敬意を表したい。今後も地元坂出市の活性化、また県経済の発展のために更なる力添えをお願いしたい」と挨拶。
同席した柴田英二イオン㈱執行役商品担当は、「高速道路からのアクセスも良く、四国一円をカバーできるため物流拠点としては最適。日本全国各地の商品を迅速に持ち込み店舗に配送できることで、より鮮度の高い商品の提供に繋がる。また四国の玄関口としてだけでなく、本州への玄関口としての機能も持たせることで、四国の生産品を全国に広げていきたい」と力強く構想を述べた。
目次
- 特別インタビュー
山崎製パン㈱
デイリーヤマザキ事業統括本部 中四国ブロック開発課 マネージャー 永井 光氏
中四国ブロック岡山リージョン 課長 大橋武喜氏
中四国ブロック開発課 岡山・広島リージョン 香川・岡山エリア 係長 松本 功氏 - イオンの新物流拠点、坂出市の番の州臨海工業団地に完成
- ㈱創裕が奈良県橿原市に「橿原ぽかぽか温泉」をオープン
- 「瓦町FLAG」に入居するテナント、追加分を発表
- 香川短大が地元宇多津町との地域包括協定を締結
- 「ソーラーパネル清掃ロボット」が世界市場へ進出 ㈱未来機械
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- 四国労働金庫が「高松ローンセンター」を新築
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