7月15日号
綾歌郡宇多津町の臨海公園でプロジェクトが進む、「四国水族館(仮称)」の基本計画が6月30日発表された。四国水族館は三年後の2019年春に、四国初の本格的な近代水族館として開業する予定だ。
建設予定地は町北端、うたづ臨海公園内で、2階建て展示面積一万㎡の施設を整備する。10月に基本設計、来年4月に実施設計に着手。来年10月に着工する計画で、総事業費は68億円(うち建設費は63億円)。資金調達については、現在金融機関と最終調整に入っているという。
資料によると、初年度来場者予測は120万人で、開業18年目で年間60万人を想定。瀬戸大橋を間近に臨むロケーション、香川県内各所への好アクセス、新宇多津都市の密度の高い商業施設、との相乗効果による集客を見込んでいる。
水族館開業に伴う経済波及効果は、年平均で77億円規模と算出している。内訳は次のとおりである。
年間売上高は約14億円としており、年間維持費用約6億円、直接・間接雇用で年約3億円(いずれも20年間平均)。この約23億円に雇用増加による県内消費促進や資材需要増などで約4億円の間接効果を見込む。さらに水族館開業による宿泊・交通・飲食の増加による波及効果約50億円を想定する。
水族館単独では、約40名の新規雇用を予定しているとのことだ。
水族館の展示テーマは〝四国 四十四水景〟で、太平洋と瀬戸内海に囲まれ、豊かな川に恵まれた四国の美しく生命あふれる世界観を4ゾーンで再現する。各ゾーンの概要は次のとおり。
①「海原の大景ゾーン(太平洋と瀬戸内海)」世界初となる、渦潮の激流と魚たちを見上げる躍動する水槽「うずしおの景」など
②「H2O海原の大景ゾーン」国を代表する巨大淡水魚アカメを展示、日本最後の清流と言われる四万十川などを再現
③「四国説話の大景ゾーン」ニホンカワウソの最後の生息地、浦島伝説の荘内半島を水槽で再現
④「四国とふれあう大景ゾーン」夕陽を背景にバンドウイルカとふれあい体験できる水槽、釣り体験できる水槽を整備
四国の自然に触れることができる展示内容とする計画だ。
運営会社の取締役も発表
開発にあたって宇多津町は、一昨年より水族館プロデュースを担当する㈱中村元事務所(東京都)と協議を進めてきた。準備会社として昨年10月、㈱四国水族館開発(流石 学社長)を設立し、地元企業による出資を中心に増資を重ねながら、基本計画の策定に取り組んできた。
基本計画の発表に併せて、㈱四国水族館開発の新任取締役3名と監査役も発表された。
▼取締役 阿久津貴史(㈱ジー・テイスト副社長=本社愛知県)
▼同 大倉一夫(㈱ウエスコ四国支社長=本社岡山県)
▼藤岡 勇(㈱レオマユニティー社長=丸亀市)
▼監査役 滝上啓介(NPO法人Reさぬき代表理事=宇多津町)
また宇多津町と四国水族館開発は、「宇多津町と㈱四国水族館開発の連携協力に関する合意書」を同日締結。水族館設置を着実に実現すべく、両者が緊密に連携・協働していくことに合意した。
目次
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ミサワホーム四国㈱ 代表取締役社長・執行役員 下山 隆氏 - タダノが県の工業用地(香西埋立地)を購入し新工場を建設
- 宇多津町の水族館が基本計画を発表
- マルヨシセンターがローソンとFC契約し観音寺に1号店を開店
- ㈱ジェイアール四国ホテル開発から㈱JR四国ホテルズに社名変更
- 四国初の「ユースエール認定企業」は高松市の㈱タダノエンジニアリング
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