九州地区を中心にビジネスホテル「ＨＯＴＥＬ ＡＺ」を展開する㈱アメイズ（大分県大分市　穴見賢一社長）は、75館目となる「ＨＯＴＥＬ ＡＺ香川東かがわ店」を８月30日にオープンした。
　場所は東かがわ市湊字水入1856-2。国道11号線沿いで、東かがわ市役所から至近の好立地。設計施工は大和ハウス工業㈱。
　香川には初出店となるが、同社では昨年松山市に「愛媛松山西店」をオープン。平均稼働率が70％超えるなど好調に推移していたことから四国での本格展開を決め、香川県内での出店準備を進めていた。年内には、愛媛県喜多郡内子町にも新店を計画するなど四国内の出店を加速する。
　香川東かがわ店は鉄骨造り６階建て。客室数は、同社のホテルとしては中規模の133室。シングル（92室）を中心に、ツイン（40室）、車椅子が利用できるバリアフリーの部屋も１室設けた。また郊外型店舗であることから、無料駐車場も102台分を確保している。

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　宿泊機能はさることながら、ビジネス特化型ホテルとしての様々な機能を付与。ロビーには靴下やソーイングセットなどビジネスマンの必需品を備えた100円ショップを設けたほか、コインランドリーやWi-Fiルーターの貸し出しなど、長期滞在の場合にも快適に過ごせるよう配慮した。
　一方で約50席分の会議室も用意し、必要に応じて宿泊者以外にも開放することで、地域と融合しながら存在感を高めていく考えだ。
　料金は全国均一の4800円。ポイント会員になれば、次回以降は会員割引と合わせ4275円で利用できるため割安感は強い。前記料金には朝食が付いており、夕食も九百円で食べ放題（バイキング形式）、さらに900円（価格はいずれも税抜）の追加でアルコール飲み放題と値頃感を追求した。
　仲原京平中国･四国地区地区長は「おもてなしの心を大切にしながら、ご宿泊の方はもちろん、地域の方にも愛されるホテルにしていきたい」と抱負。
　また今後の展開に関しては「四国では最終的に５～６店舗体制を目指したい」意向で、「香川県内でも郊外のロードサイドを中心に、あと１～２店は考えられる」と出店の可能性を示唆した。

無風状態の東かがわ市が一転、激戦地に

　東かがわ市では、昨年12月にシティホテルの三本松ロイヤルホテルが、温浴施設の運営･再生などを手掛ける㈱創裕（高松市　川北　哲社長）グループとして再スタートを切ったばかり。
　これまでは東かがわ市唯一のホテルとして親しまれてきたが、シティホテルとビジネスホテルという違いはあれど、新たに130室を超えるホテルが開業したことで競争の激化は避けられない。
　しかしながら同市は、繊維など地場産業が盛んで国内外から一定のビジネスユースが見込めるうえ、観光面においても関西方面からの玄関口としての機能も備える。これまでの無風状態の中から、新たにホテル間における競争が生まれることで、より高いホスピタリティやサービスの向上に繋がるというメリットをもたらすことにも期待がかかる。

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