ホーム刊行履歴11月25日号

刊行履歴

11月25日号

 〝四国はひとつ〟と言われて久しいが、四国創生に向けて四県の第一地銀が垣根を超えて手を携えることが決まり、地域の期待を背負いながらこの動きを強力に加速していくことになった。
 11月11日、百十四銀行(高松市 渡邊智樹頭取)、阿波銀行(徳島市 岡田好史頭取)、伊予銀行(松山市 大塚岩男頭取)、四国銀行(高知市 山元文明頭取)のトップが高松市内で揃って会見し、四国創生に向けた包括提携「四国アライアンス」を締結。4行が独立経営のもと、健全な競争関係を維持しながら、各行の強みやノウハウを結集し四国創生に向けて取り組む。
 具体的には、産業クラスターづくりや六次化支援などに取り組むほか、企業の本業支援によって地域経済の活性化と働く場の創出に繋げる。また地域資源を四国ブランドとして国内外に発信するため、四国圏統一ブランド化や四国の未来を考える組織体を運営することで、四国が一体となって地域活性化を目指す体制なども整えていくという。


 また四国内外のビジネス交流を促進するため、ビジネスマッチングや若手経営者の交流会、海外展開の支援なども共同で取り組み、地域の創生に繋がるネットワークの拡大を支援する。
 一方でFinTech全般の共同研究や、これを活用した地域活性化策の検討、さらにチャネル・商品・プロモーションの共同展開などにより、地域金融資産の形成に向けても取り組んでいく。
 4行の主たる営業エリアである四国は、人口減少や少子・高齢化が顕著で、地方創生の実現に向けて各行に期待される役割が大きくなっていることを背景に、これまでも商談会共催や大規模災害発生時の相互支援協定など協力関係のもと、今回の包括提携に向けた検討を進めてきた。
 また金融機関を取り巻く環境も低金利の継続や、異業種からの参入による競争激化などで収益状況が厳しくなる中、各行がさらに連携を強化し、強みやノウハウを結集して、四国創生に向けて持続的に貢献できる体制を構築した形だ。
 今後は預金・個人ローン商品の共同開発や協調融資による収益増強、事務の共同化や子会社活用による業務の効率化なども図りながら各行の経営基盤を構築し、揺るぎない協力関係のもとで四国の創生を力強く牽引していくことになった。
【百十四銀行 渡邊頭取のコメント】
 四国アライアンスは、四国というひとつの地域で、複数行が地域創生を掲げて包括提携する、他地域にはない初めての取り組みである。人口減少等、外部環境の厳しさが増すことは必至の状況下、1行ではなく4行が知恵を出し、強みを分け合うことで高い付加価値を提供し、地元が良くなり、そして四国が見直される機会を創っていきたい。
 各行の独自性および健全な競争関係を維持したうえで、法令上許容される範囲内において可能なことを積極的に行い、地域とお客様と、そして銀行の持続性を高める「大きな種まき」としたい。


目次

  • KAGAWA BIZ STYLE
    国際ロータリー第2670地区(四国)
    2008〜2009年度ガバナー 豊田章二氏
    2000〜2001年度ガバナー 太田英章氏
  • 百十四銀行など4地銀が包括提携へ
  • 飯山本店を全面リニューアル ㈱きさらぎ
  • 岡モータースのキャンピングカーがグッドデザイン賞を受賞
  • 大西食品㈱がしょうゆ豆を使ったメニューを産学官で考案
  • 元キリンビール副社長の田村潤氏が登壇する講演会開催
  • ヒルトン東京お台場で「アメリカ広葉樹家具プロジェクトin香川」レセプション開催
  • 新感覚研修「クッキングdeチームビルディング」を受けてチーム力強化
  • 四国の女性起業家応援プロジェクト「FES志国」に約190人の聴講者が参加
  • 衆議員議院小川淳也氏が「後援会政経セミナー」を開催
  • 今輝く女性
    医学療法研究所 中井紀緒さん
  • ナイトスポット
    クラブ播磨
    ママ 井上春奈さん
    ママ 島ゆりこさん
  • Photo Topics
    「第98回東京香川県人会」華やかに開催
    高松丸亀町壱番街にイルミネーション点灯
    西野金陵が多度津工場で「初しぼりの儀」
    カガワ写真館がスタジオ増設
    大道芸フェスで行ったチャリティ募金、日赤県支部に全額寄付
    レクザムスタジアムで軟式野球大会、3年連続で「ネッツトヨタチーム」が優勝飾る
  • スポットライト
    事業承継の人選にご用心
  • NEW OPEN PRESS
    北浜オアシス
  • 銀行検証シリーズ
    公支持される銀行 ポイされる銀行④
  • グルメレポート
    そば工房 納屋

一覧に戻る