10月15日号
高松で飲食店をチェーン展開する、㈱ボラーチョ(高松市南新町12-1 川西雄一郎社長)は、タイに進出することを決定。同社の海外進出は初となる。
すでに現地法人を9月8日に設立。来年1月に、首都バンコクで居酒屋をオープンさせる。
出店場所はバンコクの都心を運行する高架鉄道BTSで、下町エリアにあるプラカノン駅(スクンビット線)前で整備中のショッピングモール「サマーヒル」。年内に全面開業するサマーヒルは、スーパーや飲食店など約四十店が入居する予定だ。
居酒屋555が出店するのは、9月末に先行オープンしたスターバックスコーヒーの隣(1階)という好立地。店舗面積は36坪で、客席数は約70席を計画している。
タイは日本企業の進出先として人気が高く、バンコク周辺は世界最大級の日系企業集積地として知られる。タイには、約七万人の日本人が在留している。この在留邦人をターゲットにした、日系レストランの進出が同地では相次いでいた。
それだけに競争も激しく、川西社長がリサーチしたところでは「日本人を含む駐在員が多いエリアは、新店舗の九割が一年以内に撤退するほどの激戦区」となっているそうだ。
そこで川西社長は在留邦人ではなく、現地タイ人のマーケットを狙い、下町エリアで物件情報を収集。今後の発展が期待される、プラカノン駅前のショッピングモールを出店地に選んだ。
出店支援では、東証マザーズ上場のG-FACTORY㈱(東京都)の子会社で、飲食チェーンのタイ進出支援を手がけるGF CAPITAL(THAILAND)CO.,LTD.の出店サポートを得られたことが大きいと川西社長は語る。
「市場調査やテナント探しから求人までワンストップサービスを受けることができた上に、現地法人代表が香川県出身でパートナーとして安心感がありました」
川西社長はサラリーマン、飲食業界での修業を経て08年に創業。片原町商店街の居酒屋「カワニシブロイラー」や、南新町商店街のスパニッシュイタリアン「トラットリア77」といった人気店を開発してきた。
県内飲食店経営者の共通の悩みである採用難を背景に、川西社長は東京など国内の大都市または海外への出店を検討してきた。かつてバックパックを背負って世界を旅した経験を持つ川西社長は、タイをチャレンジの場に選んだ。
「国内・海外ともに厳しさは変わりません。ただし、タイで現地人に受け入れられる店づくりができれば、ローカルでの多店舗展開に可能性を広げることができる」
と語る川西社長は、バンコクの新店舗で香川県産食材の提供や香川県の情報発信にも努めたいと抱負を語っている。
目次
- トップインタビュー
ハヤカワ電線工業㈱ 代表取締役会長 早川正男氏 - 人気店カワニシブロイラーの川西社長がバンコクへ進出
- 筐リフォーム事業に本格参入 高松サンシャイン通り沿いにショップを開業 ㈱高松アセットビルディング
- 高松の商店街、ICT導入でインバウンド対応
- 「SUNNY DAY HOSTEL」高松市丸ノ内に9月オープン
- 世紀のウェディングドレスを栗林公園で特別展示し県民を魅了 ㈱プリンセスルーム
- イエローハット車検センター高松春日店 新体制を構え盛大にオープン ㈱日本トレーディング
- 「四国における瀬戸内海クルーズ振興検討会」提言まとめる 四国地方整備局
- コープかがわ組合員による有償ボランティアシステムが好調推移
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- アサヒビール、アサヒ飲料が今年度も寄付金による支援活動を展開
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