11月15日号
瀬戸内国際芸術祭実行委員会(会長 浜田恵造知事)は、瀬戸内国際芸術祭2019への参加作家・プロジェクトの追加及び、作品鑑賞のパスポートなど企画内容を審議する第24回総会及び企画発表会を10月30日、レクザムホールにて開催した。
同日、会場には浜田知事はじめ福武總一郎総合プロデューサーら委員46人が出席。
4回目となる同芸術祭のコンセプトは、▼アート・建築−地域の特長の発見▼民俗−地域と時間▼生活−住民の元気▼交流−日本全国・世界各国の人々が関わる▼世界の叡智−この地を掘り下げ、世界とつながる場所に▼未来−次代を担う若者や子どもたちへ▼緑を作る−通年活動が挙げられた。
重点プロジェクトとして「瀬戸内の資源」、「アジアの各地域」そして「島の『食』」展開。より深く地域を掘り下げるために、香川大学などと連携して希少糖やうちわ、盆栽、うどんなど県産品に焦点を当てたアートを展開していく。
前回に引き続きアジアとの連携も強化し、アートと地域との関わりを多角的に広げていくため、芝居や舞踏などのパフォーマンスを積極的に披露する。
大島では世界的大女優のリブ・ウルマン氏等による芝居も上演される。また、台湾を中心とした数百人のアカペラ合唱団が各島で歌うなど、新しい試みにも取り組んでいく。
香川県ゆかりの注目作家では、坂出市出身の南條嘉毅さんが初参加。沙弥島で土を使ったインスタレーションを制作する予定。
その他の取り組みとして、チャーター便を利用したオフィシャルツアーを新たな試みとして実施する。作品鑑賞パスポートは11月より販売を開始しており、臨時航路は新たに直島−男木島−大島を設けて運航していく。
今回の参加作家・プロジェクトは184組、うち55組が初参加。会期は来年4月26日~11月4日に春・夏・秋の3会期。総計107日間の開催。会場は香川・岡山両県の12の島と高松、宇野港周辺となる。