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12月15日号

 高松商工会議所は第165回臨時議員総会を11月30日、同会議所会館にて開催。11月中旬に任期途中で会頭を辞任した渡邊智樹氏(百十四銀行相談役)の後任の会頭に四国旅客鉄道㈱取締役会長の泉雅文氏が選任され、同日付で就任。
 同時に県商工会議所連合会会長、四国商工会議所連合会会長、日本商工会議所副会頭にも就任した。
 任期は来年10月末まで。辞任した前会頭の残りの任期を務める。
 先般、前会頭である渡邊氏と前副会頭の森田紘一氏(㈱合田工務店 代表取締役社長)がそろって辞任。
 その後の後任は決まっておらず、トップ2人が不在という異例の事態となっていた。
 渡邊氏は辞任の理由について、会食の場で取引先から女性行員に不適切な行為があったが、それを止めることができなかったためとしており、森田氏は「一身上の都合による」としている。
 臨時総会には109社の議員が出席。
 同会議所によると、総会では満場一致で泉会頭が選任され、30日付けで会頭に就任したと発表された。


 泉氏は埼玉県出身。昭和51年に京都大学法学部卒業後、旧国鉄に入社。JR四国の財務部長などを経て平成22年から6年間、社長職を務めてきた。
 社長時代は本業の鉄道事業での収益の改善に努めるとともに、物販事業でのコンビニチェーンとの提携など事業の多角化に努めてきた。平成28年6月から会長職に就任。
 臨時総会後に記者会見が行われ、就任にあたり泉会頭は「光栄ではあるが重責で身の引き締まる思い」
 と、心境を述べた。
 今後の会議所における取組については、先読みが不透明な時代ではあるが、大都市への人口流出・人口減少、少子高齢化が進む中での、労働者不足や事業承継に対する対策を図っていく方向性を示す。
 また、災害に強い地域経済の構築や来年の創立40周年に向けて組織全体の更なる飛躍を担っていくことの重要性について語った。
 一方で、副会頭1名の欠員については次回の総会以降で選任を行って行く方針だ。
 一問一答は次の通り。

▼新会頭として新たな取り組みは考えているか
 「現段階では新会頭として何か新しいことに取り組んでいくということは考えていない。
 当会議所として取り組んでいる事業承継や人手不足問題などについては、地域だけの問題ではないと十分認識していることから、今後も精度を上げていけるよう努めていきたい」

▼どのような高松を目指すのか
 「やはり香川県の中心であることから、人口減少問題を踏まえつつコンパクトシティの実現を目指していきたい。
 また、若年層が転入してきてくれるような〝魅力あるまちづくり〟を当会議所が中心となって取り組んでいくことが重要だと考えている」


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