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7月15日号

 総合建設業、石井興産㈱(三豊市高瀬町比地中1604-1 石井秀和社長)では建設業界初となるフリマサイト「サンポヨ」を今年6月1日から立ち上げている。
 建設工事現場では、工事が終わった後の資材やクライアントが色を変更したなどの資材は、今まで全て倉庫にしまい込むかゴミとして処分されている。
 石井社長にとっては、コンテナに捨てられたゴミが宝の山に見えた。
 「今、東京オリンピックで鉄骨と鉄骨を組み合わせるハイテンションボルトが不足して、海外産に頼っている状態」と話すのは、同社スタッフの内田有理さん。
 「例えば、そのハイテンションボルトにしても、現場で使うので箱が傷んで余っても返品できず、倉庫に入れ放しだったりするんです」既に同社のフリマサイトには東京で足りないボルトがケース売りされていると石井代表は言う。


 フリマサイト「サンポヨ」にはネットからアクセスし、登録後に売買が出来る。この仕組みは流行りのメルカリとほぼ同じだが、メルカリが銀行として登録されているのとは違い、支払いはポイントを同サイトで百円単位から購入しなければならない。余ったポイントが出た場合は半年以内に使えるよう、同社から連絡がいく。
 「ニッチなものを一般の人も買えます。ホームセンターとは違いプロ仕様のクッションフロア、タイル、ドアなど僕らが扱っているのは金額も品質も全く違いますから」石井社長、太鼓判の資材の支払いはコンビニ清算でき資材を扱っている業者から着払い、送料のみ着払い、直接取引が選べる。
 現在、登録しているのは同業者だけではあるが、県内に留まらず関西近畿エリアや関東にも及んでいる。
 このシステム作りにはかなりの労力と予想外の時間がかかったと石井社長。
 「昨年末に企画して3ヵ月くらいで出来る予定が、配送の責任の所在にシステム部分で調整しなければならなかったし、審査期間も長かった」
 また、配送後のトラブル対応も同社が行い、配送のプログラムも現在進行中で、より届けやすいサイトを目指している。
 iPhoneの普及により、ネット環境が誰にでも身近になった今、このタイミングで建設業界が悩みながらも見逃していたCtoC、そしてCtoBの環境を整え、徐々に注目を集めている。
 「元々、ホームセンターが好きなんですよ。アメリカのホームセンターは24時間営業していて、DIY好きが昼夜訪れていたりね。僕自身も休みの日には入り浸ってますね」ある人にとっては役に立たない物が別の人にはマッチングする、ゴミだったかも知れない物はプロ仕様で単品では手に入りにくい物であると話す。
 「今、考えているのは例えば厨房バージョンとか、総合的な物ではなくハイパワー建材としてのデパートを目指していきたい」
 売る人、買う人、環境の三方良しのサンポヨに注目していただきたい。
TEL.0875-72-0141
http://sanpoyo.com/


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