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10月25日号

 香川経済同友会は9月30日、次世代移動サービス「MaaS(マース)」をまちづくりに取り入れるよう、県と高松市に提言書を提出した。
 マースは一般的に「あらゆる交通手段を統合し、ワンストップで予約・決済・利用できるようにする概念」を指す。電車やバス、タクシー、シェアサイクル、飛行機、船などの移動の予約や決済を一つのアプリなどで可能にするイメージだ。
 この日は宮本吉朗、合田耕三両代表幹事らが県庁と高松市役所を訪れ、浜田知事と大西市長に提言書を手渡した。
 提言ではマースを活用した交通整備や加速する人口減少、過疎化など地域問題への解決の必要性、人が移動しやすくなる環境を整備することで、観光や経済活動の活性化に役立つことを説明し、実現に向けた協議会の起ち上げを求めた。


 大西市長は「ありがたい提言をいただいた。財源の問題も合わせて考えていく必要があるが、市で取り組んでいるコンパクト・エコシティを利便性の高いものにするためにマースは不可欠」と述べ、歓迎する立場を示した。
 また両者の懇談の席で現在開催中の瀬戸芸に訪れた、訪日外国人からの「船がキャッシュレス化されておらず、島に行く際に現金の準備に困った」との声が話題に上った。高松港から島に向かう移動手段や、高松港を中心としたアクセスの利便性は、インバウンドの満足度に大きく関係し、リピーターの獲得に悪影響がでる恐れがあり、早急な解決が望まれるとの意見が出された。


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