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2月25日号

 県内から革新的なベンチャー企業の創出を図るため、(公財)かがわ産業支援財団(高松市 大津佳裕理事長)が毎年主催する「かがわビジネスモデル・チャレンジコンペ2019」が2月5日、サンメッセ香川であった。最優秀賞に選ばれたのは、通院・受診負担を軽減するアプリの開発に取り組む㈱Dreamly(高松市 ラーション・ラーシュ代表)。
 9回目となる今年は15件の応募があり、二度の選考会を経て、この日4者が公開プレゼンテーションに臨んだ。審査員は大津理事長、香川ニュービジネス協議会 小野兼資会長、日本政策金融公庫 高松支店 和田めぐみ支店長ら。
 Dreamlyの提案したプランは「ブロックチェーンを活用した医療機関共通診察・予約・呼び出しアプリケーションの開発」。ブロックチェーンを活用することによりデータの消失や改ざんをなくし、高度なサービスを安全に提供することができるもの。
 本プランは㈱みどりデジタルサポート(高松市 三好貴志男社長)がコンサルティングを担う。来年度より㈱みどり医療経営研究所(高松市 白川哲也社長)が企画した複合型医療モール「GIT高松」でアプリの実証実験・検証を行う。その後、アプリの全国展開(一般販売)を予定している。


 審査員から評価されたポイントは、新しいICT技術を活用して、医療福祉分野の課題解決のための利便性の高いシステムの構築をおこなっていること。最優秀賞に輝いたDreamlyには最大200万円の助成金などが贈られる。
 優秀賞には「農商工交流を活発化する農業系コワーキングスペースの整備と運営」をプレゼンした㈱せとうちのずかん(土庄町)、「建築職人育成事業 匠の学舎アカデミーの運営」の(一社)匠の学舎(琴平町)が選ばれた。
 また、独創的なビジネスプランを確立した企業をたたえる「かがわ発!先進的ビジネスモデル2019」の表彰式もあった。大賞は、小麦と大麦の機能性と美味しさを融合してヘルスケア食分野を開拓するビジネスプランの、吉原食糧㈱(坂出市)。優秀賞は㈱禾(さぬき市)、㈱ダイコープロダクト(さぬき市)の2社。
 閉会のあいさつに立った香川県 商工労働部長 浅野浩司氏は「香川県は人口減少という問題がある。地域の活力を維持・発展させるため、元気な産業を県下から生み出していくことが必要。これからの香川県の経済をしっかり牽引してほしい」と飛躍を願った。


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