8月25日号
今年度初めての高松市サンポート地区都市再生検討委員会が7月31日に行われた。同委員会の委員長は香川大学創造工学部の紀伊雅敦教授。出席した委員は、交通事業者から四国旅客鉄道㈱、高松市琴平電気鉄道㈱、(一社)香川県バス協会、高松市タクシー協会。区域内の公共的団体から、高松市中央商店街振興組合連合会、(公財)高松観光コンベンション・ビューロー、シンボルタワー開発㈱。関係行政機関の職員と先だって公募が行われ選出された公募委員3名。
同地区は30年前から整備が始まり、一旦の終息をしていたが、近年のビジネス拠点の形成や瀬戸内国際芸術祭を機に観光結節拠点としての役割が大きくなり、拠点性を発揮できるように再検討が始まった。
当日は、現在の状況を再確認し、オブザーバーである香川県旅客船協会、高松空港㈱、国土交通省四国地方整備局、香川県庁の交通兼の道路、交通、湾岸等関係者も意見を出し合った。
実行委員である高松市では、各意見を踏まえ、質問に応じた。
主な議題は、令和5年度までに建設される予定の新香川県立体育館とその周辺設備等について、熱く議論が交わされた。新型ウイルス感染拡大の影響により、当初より1年度延び後期32ヶ月で令和6年度に完成予定となった同施設は、建築面積20461㎡、延床面積30019㎡の鉄骨、鉄筋コンクリート造で、地上2階、地下1階となる。コンサート、プロスポーツ等用のメインアリーナに固定席5024席、県大会等中規模スポーツ競技用サブアリーナ1032席、武道館施設兼多目的ルームに315席が設けられる予定。
北側道路を挟んで瀬戸内海が一望出来るロケーションや交通事情等について、各立場から多く意見がでたが、平成22年に『中止』となった電車高架計画については、『廃止』になっておらず、今後の計画によって決定が行われるため、道路の混雑や人、車の同線について委員会でもまだ迷いが生じた。新体育館は現在の駅を前提に計画されており、先ずは前提条件をまとめることとなった。
実行委員会の高松市では、計画を短期、長期に分け各々ではなくサンポート地区全体を見据え調整を行う。
次回は秋頃に検討委員会が行われる予定。各関係施設とも思いは一つ、同地区のまとまりのある、訪れる人に便利で景観を壊さない再開発だ。