9月5日号
新型コロナウイルスで落ち込む観光需要の回復につなげようと、香川県と香川県観光協会は、美食と絶景をテーマに観光誘客キャンペーン「さあ!香川キラリ旅」を行うと発表した。27日はメディア向け発表会が、高松市のJRホテルクレメント高松で開かれた。
10月から2021年3月まで実施するこのキャンペーンは、県内の飲食店で県産品食材を使ったメニューを提供するほか、熱気球で香川の絶景を眺めるイベントや有名うどん店を巡るスタンプラリーなどを企画し、集客を狙う。
発表会で浜田恵造知事は「もともと今年度の目玉事業としてアイデアを練っていた。香川県は豊かな自然に恵まれ、グルメも豊富。多くの人に香川の絶景と美食を楽しんでもらい、コロナで一番影響を受けた観光の部分を再起動させたい」と話した。
一つ目のテーマの「美食」では「お昼はうどんで夜は肉」と銘打って、県産オリーブ飼料で育った3つのブランドミートを提供する「美食付き宿泊プラン」が登場。また、おいしい瀬戸内の幸を気軽に堪能してもらおうと、地魚や県産品食材のみのネタで作った「瀬戸まるごと握り寿司」も参加店で食べることができる。
もう一つのテーマの「絶景」では気球に乗って香川県の自然豊かな景観を地上20mから360度空中パノラマで満喫する目玉企画が登場。この「さぬき夢気球フェスタ」は10月から11月にかけて高松市の屋島山上と小豆島の「ふるさと村」で行われる。
イベントの開催が発表されるとすぐに、チケットを販売する旅行会社に予約が殺到し、特に屋島のチケットは即日完売する大人気となった。
このほか瀬戸内国際芸術祭で有名になった離島のアート作品や美術館への来訪も呼びかけている。
高松市出身の女優で「うどん県副知事」の木内晶子さんがキャンペーンの概要を説明し、「絶景と美食が詰まったこの香川県に是非お越しください」と香川の魅力を紹介した。
香川県や観光協会は新型コロナの状況も見ながら、近隣だけでなく全国からも来県して欲しいと期待を寄せている。