11月5日号
(学)穴吹学園(高松市 穴吹忠嗣理事長)は、2017年8月に専門職短期大学の開学構想を発表して以来3年を経て、設置計画の変更、文部科学省の新型コロナウイルス対策感染症拡大防止に係わる対応による審査の遅延を乗り越え、ようやく今年10月23日午後3時に学校法人としての認可を受けた。
10月26日に正式発表を行った(学)せとうち観光専門職短期大学(高松市屋島西町2366-1 青木義英学長)は、3年制の観光振興学科を設置し、来春4月から一学年定員80名でスタートする。
日本で初めて観光学で博士号を取得した安村克己学部長のもと、学術と実務に特化した教員をそれぞれ揃え、観光振興のエキスパートとして、交通産業、宿泊産業、旅行会社、観光による振興を担う団体等において課題解決に取り組めるリーダー的役割を担うよう育成する。観光の知識と技能を幅広く3年間で学び、卒業単位96単位中73単位を必修科目とし、既に実習先の企業からは卒業生を是非にと望む声が上がっている。
また青木学長は、この認可により観光という分野が専門職であると、文部科学省に認められたと認識していると話し、瀬戸内国際芸術祭、そして2025年の大阪万博には観光の人材が足らなくなると予想している。
(学)穴吹学園の穴吹忠嗣理事長は、同短期大学は、観光と社会と人類の関わりについて深く探究し、地域社会に貢献出来る観光振興のエキスパートを育成すると話し、建学の理念「探究心を育み、貢献力を高める」をスローガンに地域に必要とされる人材を育て、供給することで地域に貢献すると語った。
元々、観光業は27兆円産業と言われ、裾野の広い産業であるが、現状ではマイクロツーリズムとして原点に帰り、足りなかった人材を至急育てることが関係産業に望まれている。
認可まで募集要項等の配布が出来ずスタートは遅れたが、11月7日、14日には入試対策としてのオープンキャンパス、28日には指定校推薦入試が始まる。
アフターコロナの時代の人材は、観光業、そして地域創生において早急に求められている。