6月25日号
高松常磐町商店街に5月31日、「#インスピレーションの連鎖を生む場所」をコンセプトに据えた、小規模複合施設「BRIC(ブリック)」(高松市常磐町1-6-6)がオープンした。予備校の濱川学院(濱川武明代表)と、IT企業の㈱Dreamly(ドリームリー ラーション・ラーシュCEO・CTO)が運営する。
主な事業内容は起業支援、シェアオフィス・コワーキングスペースの提供、イベント開催など。利用者同士の交流によって「刺激が連鎖し、あらたな発想が生まれる場所」を目指し、独創的なサービスを提供していく。
着付師や小川流煎茶道師範代として活動する飯間絵未さんが、コミュニティマネージャーを務める。平日はシェアオフィスとコワーキングスペース、休日は「五感・学び・あそび」がテーマのワークショップや体験会などを企画し、新しい発想につながるような工夫を凝らしたイベントを定期開催する。
築40年のビルをリノベーションした4階建てで、半地下〜2階はコワーキングスペース(延べ床面積約80㎡)、3階はシェアオフィス(5室)。4階にはITソフトウエア開発のドリームリーのオフィスがある。
利用には会員登録が必要で、起業希望の会員には登記や労務管理、会計などの専門家を紹介しサポートが受けられるほか、IT関連の相談には前出のドリームリーが応じる。
濱川代表はこれまで自身が運営する予備校で、多くの若者を合格へと導き進学をサポートしてきた。やり甲斐を感じる一方で、優秀な若い人材の県外流出が止まらない現状を残念に思ってきた。
「若者に魅力ある場を提供し、香川県に彼らの活躍の場を作りたい。業種や国籍、性別などさまざまな壁を取り払ったこのボーダーレスな空間で起業を目指し、新しいものを生み出して欲しい。ASEAN(東南アジア諸国連合)に向けてアイデア・プロダクトやサービスを生みだすような、日本を代表する存在が、この場所から誕生することが目標だ」と濱川代表は意気込みを語った。
コワーキングスペースの利用料金は、2時間550円〜。日曜定休。利用時間は10時〜22時。
☎087-880-8336