1月15日号
香川県、三豊市、㈱エスプール(東京都 浦上壮平代表取締役会長兼社長)はこのほど、三豊市内に「BPOセンター三豊」を2月1日に開設することを正式決定したことを受け、立地協定を締結した。
香川県では、令和2年度から、県を挙げて情報通信関連産業の育成・誘致に取り組んでいる。
新たにウェブ情報検索サービス業などのインターネット附随サービス業や情報通信技術を活用し、事務処理を集約的に行う「事務処理センター」等を企業誘致助成制度の対象に追加するとともに、積極的に首都圏の情報通信関連産業への誘致活動を実施。
このような取り組みを進める中で、雇用創出を通じて地方創生支援を目指す㈱エスプールが、企業のバックオフィス業務や複数の自治体業務を一括で受託するシェアード型のBPOセンターとして、「BPOセンター三豊」を開設することを正式決定。これを受け、同社と県及び三豊市との間で立地協定を締結する運びとなった。
県庁本館にて行われた締結式には、浜田知事と山下昭史三豊市長、同社より浦上社長が出席。
今回の協定締結に対し、浜田知事は「人口減少・少子高齢化が進む中、ICT・AI等の技術革新の進展により大きく状勢が変化している。
今回の締結は、香川の経済発展、若者の雇用促進に大きく貢献できると期待している」と挨拶。
浦上社長は「これまでになかった事務職の雇用を創り、香川県・三豊市にとって価値のある地元企業を目指していきたい」と方向性を述べた。
同社は人材ビジネスを中心に、障がい者雇用支援・環境経営支援など社会貢献性を兼ね備えたソーシャルビジネスを展開している。今回の「BPOセンター三豊」は、昨年12月より新たに事業会社となった㈱エスプール・グローカルでの出店で、国内5拠点目となる。
場所はゆめタウン三豊(三豊市豊中町本山甲二二)一階フロア。三豊市は『生活ガイド.com』が4月に発表した『全国戻りたい街ランキング』で3位。その根幹である働く場所の創出に意欲的だ。
開設は2月1日予定。
業務内容はインターネットの受注処理・民間業務のコールセンターや事務代行など。
また、自治体の事務業務のアウトソーシングやコールセンターの活用に加え、ワクチン対応・マイナンバーカードの支援などに行政窓口の時間外にも対応することで、自治体の業務負荷の解決に取り組んでいく。
その他、事務職の雇用創出・人に優しいデジタル化のための包括的な支援と連携を目指し、地域創生への貢献をビジョンに添えた事業展開も目指す。