4月15日号
香川県は、サンポート高松B2街区活用事業者募集にて、四国電力㈱(長井啓介社長)が活用事業者として決定したことを発表した。
本取り組みは、サンポート高松地区のにぎわい創出に資するとともに、都市の国際的なステータスを高め、長期滞在と消費拡大に繋がる世界レベルの商業施設・宿泊施設等を誘致するもの。
県が昨年11月に事業者を募集したところ、2事業者から応募登録及び提案書類等の提出があった。
今回、サンポート高松B2街区活用検討審査委員会では、提案者から提出された活用計画について、提案者のプレゼンテーション及び質疑応答を実施。
5つの審査項目について採点を行ったところ、最も高い同社の提案が入選案として選定された。
四国電力は、国際的なホテル格付け機関から最高の評価を得ている外資系ホテルグループが運営するホテルを大阪・関西万博開催中の2025年9月頃に開業予定。
建物概要は19階建て・客室数約100室(標準客室面積50㎡以上)・延床面積約2万1700㎡・附帯設備:ラウンジ、レストラン、バー、バンケット・会議室、スパ・フィットネス。
同社は不動産を保有し、ホテル運営は事業者が担う予定。
事業計画の基本方針は次の通り。
▽外資系最高級ホテルを核とした広域観光拠点を形成(上質なホスピタリティと空間を提供するホテルの価値創造力を活かし、交流人口拡大・にぎわい創出に資する滞在型・エリア周遊型観光拠点を形成)
▽地域固有の魅力を継承・発展させる施設設計&運営施策を実施(香川・瀬戸内の自然環境・文化・県産品を積極活用し、〝ならでは〟の体験が得られ地域の魅力をグローバルに発信する施設計画と運営施策を実施)
▽地域に根差した事業主体が着実かつ安定的に事業を実施(高松市本社のインフラ企業である同社が事業主体となり、地域に根差し安定かつ着実に事業を展開)
B2街区はこれまで、商業施設用地のコンペを実施してきたが、応募者の不調や入選者の辞退が続いてきた。
しかし、近年は新県立体育館の建設が決定し、JR四国が高松駅の新駅ビルを23年度下期に開業、25年度には徳島文理大学高松駅キャンパスが高松駅横に移転開校を予定するなど、大型施設進出の発表が相次いだことから、県はサンポート高松B2街区の活用についての検討を再開していた。
四国電力が事業計画のスローガンに掲げた「香川の国際的な都市のステータスを高め、地域の魅力を持続的に発展させるグランドサイクルの創出」により、コロナ禍で失速した交流人口の回復、地域のにぎわい創出が期待される。