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4月5日号

 3月17日に第10回高松空港エアライン誘致等協議会が開催された。この協議会は、高松空港エアライン特定運営事業等パートナーシップ協定の締結者である高松空港㈱(小幡義樹社長)及び香川県、高松市、綾川町の3自治体、四国経済連合会、(一社)香川経済同友会、香川県商工会議所連合会、香川県商工会連合会の4経済団体、(公社)香川県観光協会、四国ツーリズム創造機構の2観光団体と、高松空港振興期成会の11団体で構成される。
 今回の協議会では、高松空港の現状、再開した国際線への取り組みや新規路線誘致、ターミナル増改修等の発表とビジネス・観光面での航空需要回復について、新たに参画機関との連携強化の確認がおこなわれた。
 2022年度を振り返ると、下期には行動制限や水際対策の緩和の動きから、全体的には回復の基調が見られた。
 ただし、成田線は8月に、那覇線は1月に19年度同月水準の旅客数を記録したものの、国内線においては羽田線のビジネス需要が戻らず、旅客数はコロナ前水準より少ない状態が継続。これを取り返すように、関係者が連携しチャーター便の組成・定期路線化を目指すFUN TAKアライアンスを通じ、9月以降は、2018年の同空港民営化後過去最多の国内線チャーター便が設定された。


 各路線の状況、利用者層に合わせた利用促進キャンペーンを実施し、昨年度は16自治体と連携したPR展等もおこない集客に努めた。
 今年度は、航空需要回復と新規路線の開設を達成するための取り組みに注力していく。航空会社、旅行業界やDMOと連携し来年度のJAL羽田線60周年、ANA那覇線30周年記念イベントと連携したプロモーション。高松空港のPR等の実施。高松空港の商圏拡大に向け、県外での路線告知、宣伝活動を那覇線、LCC、国際線といった近隣空港にない強みを生かしてPRに注力する。
 また、現在廃止された路線も含め二次交通事業者と連携し、アクセス改善に努める。高松空港のリソースを活用した利用促進としてHPやSNSを通じたデジタルマーケ、空港の物販店舗での利用者特典を企画する。

リニューアル計画について

 増改修については、予定として国内専用搭乗施設の増設(現4施設を5施設へ)、国内線チェックインカウンター棟の増設、国際線の混雑改善のためチェックインカウンターの共用化、国際線保安検査場拡大(1レーンから2レーンへ)を航空需要の回復、将来の成長を見越して推進する予定。
 他にも、将来の定期便につなげるためのチャーター誘致を継続しておこなっていく。対象を国内だけから国際線にも拡大し、旺盛な訪日需要が期待できるタイ等の東南アジアにターゲットを絞る誘致を目指す。
 参加した関係団体代表者からは、ビジネス需要においては、まだ簡単な打ち合わせ等ではオンライン、リモートが多いが、この2月には海外での商談会も3年ぶりに開催され、対面での手応えを感じたとの報告があった。今後は、路線維持のため、インバウンドだけでなくアウトバウンドにも注力すべきといった意見もあり、ようやくコロナ禍を脱するところへ来て、経済、観光への期待を背負った高松空港を盛り上げるべく注力すると協議会は締めくくられた。
 地域との関わりや空港への関心に一役買っている空港イベントは、今年も継続。8月6日豸に普段は立ち入れない滑走路を歩くFUN TAKランウェイウォーク2023、10月21日(土)・22日(日)に様々なイベントで空港に親しむFUN TAK空港祭り2023などが予定されている。
 確実な日程等の詳細は高松空港HPでご確認を。


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