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5月25日号

 大串半島、小串半島を望む志度湾の浜辺。ここに現在、建築中のby age 18(バイ エージ エイティーン)は、プラントベースとグルテンフリーに対応した讃岐うどんを提供するレストラン。㈱人生は上々だ(牟礼町 村上モリロー社長)がプロデュースする。
 周辺合わせ約1000坪の敷地では、レストラン以外にも、これまで同社がプロデュースしたプロダクトや世界で活躍する職人たちの作品の展示販売、アーティストや地元事業者とつながる空間の提供、イベントを展開予定。
 by age 18では、世界中の誰もが食べる事のできる讃岐うどんの提供を目指し、世界中のヴィーガン、ベジタリアンに最も利用されているレストラン情報サイトHappyCowで、世界一位を獲得した東京自由が丘のヴィーガン和食店『菜道』のチーフシェフ、楠本勝三氏、イタリア政府公認組織、国際洋菓子連盟から『世界最高のジェラートショップ』の称号を授与されたジェラートマエストロで、乳製品を使わずミルクの風味、味を作り出す芝野大造氏が参画。また、製麺等については、山田康介㈲山田家社長がアドバイス等をしていく。
 村上社長は、「NO BORDER UDONプロジェクトを進めていくのは、一つに自分の子どもが乳製品アレルギーを持っており、いろんな条件で食べられない人のことを考えるようになった。またデザイン事務所の経営者として、クリエイティブな物、デザインの価値を発信していきたい。香川県民にとって身近で自分も好きなうどんで、世界を対象としたデザインに価値があると分かって貰いたい。」とプロジェクト発足の思いを語った。


 食における協力者だけでなく、店舗名はコピーライターの岩崎亜矢氏が、プロジェクト内容を聞いて発想したアインシュタインの名言「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない」から命名。
 また、経営には、高松琴平電気鉄道㈱の真鍋康正社長が関わり、「誰もが乗れる公共交通のように、自動車等に乗れないマイノリティにも優しく、地球にも優しいユニバーサルでありたいというコンセプト面でも協力していく」と話す。
 宗教やアレルギー等で讃岐うどんを食べられない人、そして讃岐うどんの可能性を広げようと、世界中の99%の人、約80億人が食べられるうどんを提供するプロジェクト。店舗外観も焼杉、瀬戸漆喰等を使用しユニバーサルデザインを取り入れる。6月には上棟式、11月下旬の完成、12月から正式オープンを目指している。
 肝となる製麺については、現在は米粉を使用しており、製麺機及び製麺所を持った自社製麺を目標に7月9日までクラウドファンディングにも挑戦中。


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