12月15日号
11月25日、地域事業構想サポートプロジェクト実行委員会(原 真志実行委員長=香川大学大学院 地域マネジメント研究科教授)主催の「香川ビジネス&パブリックコンペ2023」最終審査会が香川大学イノベーションデザイン研究所で開催された。
香川発の、地域を元気にする独創的アイデアを募集するコンペは、行政機関、企業のサポートで実施しており、今年が11回目。
『自分を超えろ、世界を変えろ』と題して、新規事業や起業を目指す革新的なアイデアを募るビジネス部門、暮らしを豊かに、地域の魅力を高めるなど社会的意義を持つアイデアのパブリック部門でエントリーを受け付けた。
全応募45プランから、1次審査を通過した各部門それぞれ5プランが最終審査会で審査員にアピールした。事業の目的の明確性、事業計画の具体性と妥当性、新規性、市場性、地域性・社会性について厳正に審査。ビジネス部門は特に成長性を、パブリック部門は社会性・公共性を特に重視した。
ビジネス部門のグランプリには、「地球の季節差と桃生産販売」がテーマの『うさぎfarm』を選んだ。飯南の桃の生産者でもある代表は、桃の収穫がないシーズンにニュージーランドで日本品質の桃を収穫して販売するという事業を提案。生産量では中国産が多いが、日本産の評価は非常に高く、日本品種の桃をニュージーランドで育て現地から輸出する。
パブリック部門では、「漁業者、自治体及び大学との連携による漂流ごみ・海底堆積ごみに関するデータ収集・共有と海洋ごみ回収促進の事業スキームの確立」を発表したNPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(小豆島町 江川裕基代表)をグランプリに選出した。海洋ごみマップを制作し、ごみのルートと溜まる場所を見える化することで効率よく回収装置を設置。企業からの協賛金で漁師に海洋ごみの回収を依頼するもの。
また、「香川の農業の効率性・生産率の増加を促進するための農業アプリ開発」をプレゼンした日菜農社に学生起業奨励賞、「小豆島におけるイノシシ狩猟体験ツアー」を発表した、焼肉はタン塩から始めたいズに審査員特別賞を、6プランにファイナリスト賞を贈った。