1月5日号
サンポート高松のB2街区のコンペで、提案企画が選ばれた四国電力が中心となるホテル事業が正式に発表された。
合同会社四国まちづくり&おもてなしプランニングとして、高松及び直島でのホテル開発を目的として設立された企業が担う。これは、四国各県を事業基盤としている金融を中心にした主要企業と、観光・ホスピタリティ業界及びホテル建設において豊富な経験を有する企業が集結。その顔ぶれは㈱阿波銀行、㈱伊予銀行、㈱サンケイビル、㈱四国銀行、四国電力㈱、四国旅客鉄道㈱、㈱竹中工務店、㈱日本政策投資銀行、㈱百十四銀行の9社により出資設立された。
まずサンポート地区に建設するのが「マンダリン オリエンタル 瀬戸内-高松」(2027年夏開業)で、計92室の都市型リゾートホテル。
瀬戸内の魅力を発見する旅の拠点としては絶好のロケーション、瀬戸の都であり、玄関口の香川県の県庁所在地、高松市のサンポート地区に誕生する。
地上13階建地下1階、延床面積が約1万8500㎡、敷地は約5000㎡。
国内線とアジア地区の主要空港から国際線も乗り入れる高松空港から車でわずか40分程の距離、隣接する高松駅を起点としたJR四国の本拠地。
ホテルからは美しい海の景観が見渡せ、瀬戸内海の島々をヨットクルーズするにも最高のロケーションとなる。
館内にはレストランやバー、スパ、ウェルネス施設も完備する予定という。
一方、海外のほうの知名度が高い直島に誕生するのが「マンダリン オリエンタル 瀬戸内-直島」(2027年夏開業)。漁村に佇む、全22室のモダンな日本旅館スタイルのホテルで、8百年以上の歴史を誇る名家・三宅家の屋敷がある場所に誕生。本館建物内に、旅館スタイルのスイートとヴィラに加え、離れが3棟、町に溶け込む形で点在。それぞれプライベートテラスと日本庭園が併設されて、直島の暮らしに根ざした豊かな宿泊体験を満喫。
高松と直島のデザインは、サステイナビリティに細心の配慮、マンダリン オリエンタル 瀬戸内では、地域の美しい自然と豊かな伝統を尊重し、讃えることをデザイン・コンセプトに掲げている。四国地域の伝統工芸士・芸術家とのコラボレーションも積極的に模索。業界内で広く知られるデザインスタジオ・スピン社をインテリアデザイナー兼デザインアーキテクトに任命した。ホテルの各所に地域の素材や建築様式が取り入れられる予定。
敷地は約5800㎡、延床面積約3900㎡。レストラン、バー、スパ、ジムを完備。
ホテル周囲の環境と調和する空間を創造すべく、山下設計と竹中工務店がリードアーキテクト(設計)として、ソラ・アソシエイツ社にはランドスケープアーキテクトとしてプロジェクトに加わる。プロジェクトマネジメントはヴィータイタリア。
マンダリン オリエンタル ホテル グループは、世界各地で最高級のラグジュアリー・クラスのホテル、リゾート、レジデンス施設を所有・運営。アジアのルーツを保持しつつ、グローバル・ブランドへと成長。現在25カ国・地域38軒のホテルと10のレジデンス施設を運営する。
全ての施設でアジアの伝統文化と、立地する土地柄と文化を反映する運営哲学を貫いており、現在開発中の新規ホテルやレジデンス施設の案件も数多い。香港のジャーディン・マセソン・グループの傘下企業である。