7月15日号
㈱ムーミー(高松市 村上達也社長)は展開する食品スーパー7店舗を、㈱クスリのアオキホールディングス(石川県白山市 青木宏憲社長)に事業譲渡する。7月4日、クスリのアオキ取締役会で譲受を決議し、事業譲渡契約を締結した。譲渡価額は非公開、事業譲渡は今年9月30日の予定。
クスリのアオキは、「健康と美と衛生」を通じた社会貢献を経営理念に掲げ、ドラッグストア及び調剤薬局を運営。グループで北信越、東北、関東、東海、関西、四国の24府県にドラッグストア937店舗(内604店舗は調剤薬局併設)、専門調剤薬局6店舗、スーパーマーケット11店舗、合わせて954店舗を展開する。今回が香川県初進出となる。
利便性と専門性の強化をコンセプトとし、食品販売も強化をしており、大型店では生鮮三品も取り扱う。
ムーミーからスーパーマーケット7店舗を譲り受け、食品スーパーの持つ新鮮な食材の品揃えとドラッグストアの持つヘルス&ビューティー、日用品の品揃え、調剤薬局を組み合わせることで、地域の生活者に必要とされる店舗を作ることができると判断、事業譲受を決めた。
四国地区におけるドミナントを強化、今後グループの一層の企業価値向上を進める。
今後、お互いの強みを生かした、さらに買い物のしやすい店舗への改装計画を策定したうえ、改装に着手するという。
ムーミーは1953年3月に創業、1988年9月設立。資本金は3000万円で、2023年7月期は売上高60億30百万円、経常利益69百万円を計上。同7月期の純資産5億57百万円、総資産21億2百万円。
四季食彩館ムーミーを、高松市内で川島店、林店、花園店、BeST店(太田上町)、さぬき市で寒川店と志度店、東かがわ市で三本松店の計7店を運営。地域に根ざした地元の食品スーパーとして営業を続けてきたが、またひとつ地元資本のスーパーが姿を消すことになる。発表直後の週末、ムーミーでは開店と同時に多くの買い物客が店内に流れ込むいつもの光景が見られたが、「今より、良い方に変わって欲しいが、どうなるんやろか」と不安を口にする常連客の姿もあった。