10月25日号
建ロボテック㈱(三木町 眞部達也代表取締役社長兼CEO)はこの度、国土交通省、総務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、(一社)日本機械工業連合会共催の「第11回ロボット大賞」の国土交通大臣賞を受賞。10月7日に池田豊人知事に受賞報告をおこなった。
「ロボット大賞」は、国内のロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的として、ロボットの先進的な活用や研究開発、人材育成といった様々な分野において、優れた取り組みを実装した企業等を表彰する制度で、今回が11回目の開催となる。
同社は2013年設立以来、「世界一ひとにやさしい現場を創る」という事業ミッションを掲げ、建設現場の課題を解決する省力化・省人化ロボットを開発・提供するベンチャー企業。昨今の建設従事者の減少など、業界の課題解決に取り組んでいる。
今回、受賞となった「鉄筋結束トモロボ(以下:トモロボ)」は、同社が令和2年に製品化した鉄筋を自動結束する高機能ロボット。
トモロボは、建設現場で格子状に並べられたコンクリートの補強材「鉄筋」の結束作業を人の代わりにおこなうことができる。8時間の稼働で人作業時の1.3倍(約1万1000ヵ所)の結束が可能で、国内外150か所以上の現場で稼働実績を残している。
ユーザーにとって非常に使いやすく、販売・レンタルの事業で多くの現場での導入や、鉄筋結束作業における身体的な軽減に貢献したこと等が評価され、授賞対象に選定された。
同日、県庁知事応接室には同社の眞部社長等が来庁。
「業界全体を今後も発展させていくべきだと考えていたなか、今回の受賞がもっと多くの方に弊社の取り組みを知って頂けるきっかけとなれば幸い」と、池田知事に受賞報告をおこなった。
その後、実際にトモロボの操作説明をおこないながら、建設産業の健全な進化・発展に向けて意欲を見せた。
同社は、令和5年度に「かがわ成長する企業大賞」奨励部門の受賞。新たに建設現場用のクローラーロボット「運搬トモロボDOG」も開発・発表もおこなっており、建設業界の更なる生産性向上に期待が寄せられる。