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11月15日号

 ㈱パソナグループの㈱地方創生(東京都 近江 淳社長)は、10月31日に琴平町新町商店街(仲多度郡琴平町279-3)に宿泊複合施設GOKAN KOTOHIRAをオープンした。4年前から同地域で琴平文具店、呑象ブリューイングをオープンさせ、エリア再開発による地域活性化プロジェクトがスタートした。新町商店街で同社運営の店舗はこれで733㎡となった。
 GOKAN KOTOHIRAは、全5棟(五行に倣い、木・火・土・金・水をコンセプトに内装されたキッチン付長期滞在施設)。一泊2名44,000円〜を予定。
 入り口正面には、造形作家の岡山富男氏による高さ約4mの笑顔の鬼のモニュメントが飾られ、店舗側には天狗、鴉天狗の面が設置されている。
 四国4県のお茶をテーマにした日本茶カフェ「The TeaRoom KOTOHIRA」は、㈱サニーサイドと提携し、お茶の風味がしっかりしたお遍路茶あんこ(4種の餡)400円、各餡の団子は1本350円、2本600円で販売するほか、アイスクリーム、ドリンクを販売する。


 もう1店舗は㈱暮らすことと提携し、四国の特産品を使用したヴィーガン&ベジタリアンベーグルを1個350円〜販売していく。
 側面には、穴吹デザインカレッジの学生(香西凛々菜さん)がデザインした3m×7mの壁画が飾られた。
 このプロジェクトは観光庁が運営する令和5年度 地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業の一環でおこなわれている。
 オープニングセレモニーには、パソナグループの南部靖之代表取締役グループ代表が訪れ、「人を得たものが天下の長となる。元々、多くの人が訪れる琴平町は、近江社長を得て、世界中に発信できる、そういう場所になると感じている」と、近江社長にエールを贈るとともに、列席した片岡英樹琴平町長、氏家孝志商工会長、漆原康博観光協会会長に感謝の意を伝えた。
 近江社長は「コロナ禍で、地元の人たちと語り合い、いよいよ今日を迎えた。気を引き締めて、スタートしようと思う。小さな店が点として集まり、面となる施設としたい。全国のシャッター商店街に向けても琴平モデルとして解決策になるのではと考えている。また、お店が一つずつ開いて、そこにチャレンジしようとする人が増えていく、そんな風に進めていきたい」と話した。同社のスローガンである「地方の元気が日本の元気に」をもとに新しい取り組みに向け意欲的に取り組んでいく。
 片岡町長は「新町商店街という名前は江戸時代からあり、ここはこんぴら五街道の一つ。近くにある線路の向こうは昔幕府領、こちら側は金比羅さんの土地とさまざまな歴史もあり、観光地、商業地として栄えた場所が新町商店街。地元商店街の皆さんも、大型商業施設ができ、人口減少、高齢化と厳しい条件のなか頑張って頂いている。新しい施設がオープンし、これからが非常に大切だと思う」と挨拶した。


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