11月25日号
香川県と高松市は製造業等向けの制御システムや基板システムの設計・開発等をおこなうユニバーサルコンピューター㈱(大阪府 今福太一社長)と立地協定を11月1日に締結した。
同社は四国初の拠点となる「高松事業所(高松市多肥下町1516-2 レインボーロード西ビルⅡ)」の開設を決定。データセンター向けのサーバ運用・保守管理等の業務を拡大するとともに、情報通信機器を活用した業務の基盤となるICTインフラ分野を四国地域で展開していくための重要な拠点として位置づけられている。
同事業所は、11月1日開設。データセンター向けのサーバ運用・保守管理、ICTインフラ事業等に努めていく。
また、新卒・中途を問わず、未経験者の採用を積極的におこない、独自の教育制度を活用した人材の育成及び実務経験の場の提供をおこなう予定となっている。
締結式が開かれた県庁本館には、池田豊人知事と大西秀人市長、同社の今福社長等が出席し、協定書に署名をおこなった。
今回の協定では、IT企業側が県内のデータセンターに向けてサーバーの管理業務などを提供することや、デジタル分野の雇用を創出することを目的としている。
締結にあたり今福社長は「OJTを通じたエンジニアへの教育に加え、大都市圏における業務を高松で請け負いながら、事業所を広げていきたいと考えている。
加えて、高松における企業様のIT・インフラへの一助に繋げていきたい」と方向性は明確だ。
池田知事は「香川でITを活用して活躍したい人にとって魅力ある職場となることに期待している。現代では生成AIなどの新技術が伸びてきているなか、これらに取り組む事業所がデータセンターを地方に立地する流れが出ているので、香川が受け皿になれば幸い」と述べた。