12月5日号
11月21日、香川県と、(一社)香川経済同友会(代表幹事:松村英幹高松商運㈱社長・関谷幸男㈱四電工社長)の意見交換会が県庁にておこなわれた。これは、香川経済同友会として初めての試みで、香川県からは池田豊人知事をはじめ10名、香川経済同友会の幹部ら18名が出席した。
松村代表幹事は「日頃私たちが思っていること、困っている問題について意見を交換したい」、また池田知事から「社会をよく知る皆様の意見を聞くことができる貴重な機会、有意義な時間にしたい」と双方が挨拶を述べた。
香川県の経済成長において直面している課題である「人口減少」「少子化」「防災」の3つのテーマについて、知事に具体的な意見・要望が出され、テーマごとに知事から意見や回答があった。
人口減少について、経済同友会からは、「一人当たりのGDPを上げるため、産業構造の見直しとして、香川県でなくてはできない新しい産業の育成や誘致が必要。若者のUターン・定住者を増やす施策が重要」など、数項目が挙げられた。池田知事は「製造業の活性化には同感で、企業の誘致にむけて工業用地の確保について現在進めている。若者の流出を抑えるために、県立アリーナを活用したコンサートやスポーツ振興だけでなく、周辺の整備を整える方向」など受け答えた。
また、防災のテーマでは、「香川県は各自の防災意識が低く、従業員に防災グッズを準備・配布している企業もある。また支援物資に偏りがある。どのような支援が必要かを、地元企業にヒアリングして公表してほしい。災害時にはダンボール壁などでプライバシーを守るなど、精神的苦痛の対策も必要」など具体的な意見・要望と回答のやりとりがされた。
松村代表幹事は、「対話をすることで問題解決に向けての貴重な機会となった、今後も意見交換を行っていきたい」と話す。また、香川経済同友会は、香川県と高松市に対して「四国新幹線整備時には高松市サンポート地区に駅の誘致を」とした提言書を提出している。