4月25日号
(株)マルヨシセンターは4月11日、取締役副社長の佐竹克彦氏が代表取締役社長に昇格する役員人事を発表した。5月29日開催予定の株主総会・取締役会を経て、正式決定する。
現代表取締役会長兼社長の佐竹文彰氏は代表取締役会長となる。
佐竹克彦氏は文彰氏の長男で、昭和43年生まれの46才。平成2年に米国カリフォルニア州サンタ・ローザ ジュニアカレッジを卒業。同11年、グループ企業の旧(株)四国トラベルサービス、17年に食品加工の(株)フレッシュデポに入社。
19年にマルヨシセンターに入社し、執行役員外食統括部マネジャー兼CR事業部マネジャーに就任。20年に取締役外食事業部マネジャー、21年に同商品統括部マネジャーを経て、25年5月より副社長として社長後継の準備に入っていた。
その他の役員の異動は、新任監査役に五十嵐正昭氏(合同会社SC開発戦略研究所 代表社員)が就任。菱山泰昌監査役は退任する。
▼微増収の決算を発表
同社は同日、増収減益の26年2月期決算を発表した。
連結決算(25年3月~26年2月)は、営業収益411億99百万円(前期比1.2%増)、経常利益2億1千万円(同49.3%減)、当期純利益5千万円(前期は2億68百万円の赤字)。一株あたりの年間配当金は3円の据置となった。
マルヨシセンター単体の業績は、営業収益403億98百万円(前期比0.3%増)、経常利益1億4百万円(同69.0%減)、当期純利益1千万円(前期は2億3千万円の赤字)。
同社は"健康とおいしさ"をキーワードに、独自商品の展開や試食コーナー増設で積極的な営業活動を実施。旗艦店の茜町店(高松市)の6月リニューアルや、松縄店(同)および渭北店(徳島市)の部分改装などが奏功し増益となった。
減益の要因は、第3四半期に実施した商品の価格表記の見直し(メーカー希望小売価格ベースから実売価への統一)に伴う、商品在庫が約一億円減少したことによる売上総利益の減少と、茜町店の改装時の休業による減収などが影響した。
来期の連結業績予想は営業収益412億円、経常利益3億円、当期純利益1億3千万円を見込んでいる。
消費税増税による消費の一時的な落ち込みは懸念されるものの、"健康とおいしさ"の経営方針に基づき、独自商品の展開をさらに進めるなど、地域生活者の支持獲得を図る考え。
目次
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