㈱ちぬやホールディングス（三豊市豊中町本山乙703　今津　秀市長）は、12月25日付けで、信用金庫保証付無担保私募債１億円を発行、全額を高松信用金庫が引き受けた。
　発行期間は５年間の満期一括償還とし、本社隣りに昨年12月に完成した新物流センターの設備資金として活用する。
　同社は、冷凍コロッケでは業界大手の「㈱味のちぬや」を傘下に持つ、ちぬやグループの持株会社。冷凍食品の加工販売・研究開発のほかに、倉庫業・不動産賃貸も展開している。
　新物流センターは、昨年５月から建設をスタート。建築面積2143.92㎡、延床面積3294.31㎡、投資額は約6億2600万円。
　ちぬやグループが製造した調理冷凍食品等の全国供給デリバリー体制強化のために建設された。物流機能を強化することで、関東、関西、九州などの各販売拠点に迅速に商品が送れる体制が整った。

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　センター内部は、最新の冷凍保管設備を誇る一方で、試作室、衛生検査室なども設けられている。また建物壁面には、ちぬやグループのイメージキャラクターである「コロ作」「メン花」の巨大サインが飾られておりインパクト十分。新物流センター稼働を機に、平成26年３月期売上高は204億円（同25年３月期178億円）を想定している。
　同社が発行した信用金庫保証付無担保私募債とは、純資産額が一定基準を満たしているなど厳しい財務基準を満たした企業の社債に対して、高松信用金庫が単独で保証人になることで、物的担保を設定せずに私募債が発行できる資金調達方法である。
　また同社は今年６月、香川県企業誘致条例に基づく助成措置対象企業に香川県から指定されている。
　この案件は、本県に定着し、中長期的に安定的な経済効果がもたらすことが期待できる分野として、平成25年度から企業誘致条例に基づく「物流拠点施設」に対する助成対象指定第一号になる。
　優遇措置としては、建物、機械設備などの投下固定資産額に対する助成、新規雇用者数に応じた助成となる。新物流センターにおける新規雇用者数は10名である。

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