ホテルレオマの森（丸亀市綾歌町）は、県外大都市とニューレオマワールドを結ぶ直行バスプランの拡充に取り組んでいる。
　直行バスプランはホテル宿泊者向けに、大阪・神戸・岡山の三都市とレオマ間をそれぞれ毎日1便（1往復）運行。昨年11月に第一弾として、大阪便（ＪＲ新大阪駅発着）の運行を開始。今年６月６日に神戸便（神戸市・明石市発着）、７月１日に岡山便（岡山・倉敷発着）を追加した。
　バスプランは同ホテルの母体である、大江戸温泉物語㈱（東京都）が旅行会社として主催。料金は全便一人（往復）で2000円という破格値で、コンスタントな利用者がある。
　利用客数は大阪・神戸2便の合計で、１日平均55名。1ヶ月で見ると、1600名超を香川へ送客する。
　テーマパークを利用しない年配客向けには、丸亀城・金刀比羅宮・善通寺・中津万象園（入場料別）を周遊するオプション商品「レオマお散歩号」も用意する。

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　多くのお客がお散歩号を利用しているそうで、香川県の観光振興に対する貢献度は非常に大きいといえよう。直行バスは県外向け商品ゆえに県内での認知度は低いが、観光客創出に対するレオマの努力は、観光業界からもっと評価されていいはずだ。また直行バスと県内観光施設との連携が深まることも、大いに期待したい。

レオマがリニューアル一周年

　ニューレオマワールド（丸亀市綾歌町）が、先月リニューアル一周年を迎えた。
　同園は昨年７月、大江戸温泉物語㈱のグループとして再スタート。新たな運営母体の下での初年度は、計画を上回るものとなった。
　ホテルの年間宿泊者数は14万5000人、テーマパークの年間来園者数は42万人を記録。パークは当初40万人の利用を見込んでいたが、目標をクリアした。
　広域集客の追い風となっていた「千円高速」終了後も、６月20日以降の週末は落ち込みがあったものの、夏休みに入って回復。夏休み第一週は昨年比でホテルが135％、パークも昨年以上と好調に推移している。一方で、一年の営業を通じて、来園者を飽きさせない施設づくりなど課題も見えてきた。「ニューレオマワールド」の日闍昌宏支配人、「ホテルレオマの森」の咲間三郎支配人の二人に、一年を経ての感想と今後の取り組みなどを聞いた。

▼ニューレオマ　日闍支配人
　「大江戸温泉に運営母体が変わりコンセプトの見直しにより、一昨年から12万人も来園者を増やすことができた。テーマパークの来園者は年々減少するのが運命にもかかわらず、増加で手応えを感じている。
　パークは専属劇団員ヒローズによる「日本元気劇場」、オリジナルマスコットキャラクターによる「パレード」の〝エンターテイメント〟をコンセプトの軸に据えている。方向性は間違っていないと確信できたので、今後は質の向上やスタッフの増員などを図り魅力に磨きをかけたい。
　また4100台の駐車スペースを利用して、自動車フェスティバルや企業の展示会などを開催したところ好評を博した。こうしたコンベンション利用も強化していく考えだ。
　県内観光施設でのチケット委託販売や、夏休み限定のＪＲ四国とのタイアップ企画など、地元の方々との協力関係が広がっていることに感謝をしたい。地元のお役に立てるよう様々な取り組みを検討していきたい」
　
▼ホテルレオマの森　咲間支配人
　「一年を通じて土曜日は満室、そして宿泊予約者が20万人を６月に突破し、見込みを上回るペースでご利用を頂いている。これは大阪や神戸など、大都市からの利用者が多いことによるところが大きい。
　一方、課題としては平日の稼働率向上が挙げられる。直行バスはその施策の一つで、定年退職した男性のグループといった新たな顧客層を掘り起こしつつある。お散歩号では９月から三ヶ月限定で、祖谷のかずら橋を含む徳島県西部を回る便を新設し、リピーター需要に応えていく。
　またホテルの設備充実策として、カラオケルームや麻雀ルーム、劇団員ヒローズのショーが楽しめる舞台を新設し、お客様の滞在中の満足度向上を図っていく」

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