讃岐牛・オリーブ牛振興会（高松市　森山英樹会長）は、県内12店のうどん店の協力を得て、新郷土料理として「オリーブ牛肉うどん」を開発。11月６日～26年３月31日までの期間限定で、各うどん店で独自のオリーブ牛肉うどんを提供するキャンペーンを展開している。
　参加する12店は次のとおり。
▼あやうた製麺（丸亀市）▼綾川町うどん会館さぬきうどん滝宮（綾川町）▼いしうす庵屋島店（高松市）▼いしうす庵レインボー店（同）▼うどん田中（同）▼うどん麺処千ちゃん（同）▼うどんよいち（坂出市）▼かなくま餅（観音寺市）▼本手打ちかわたうどん（高松市）▼讃岐の味塩がま屋（宇多津町）▼八十八庵（さぬき市）▼六平麺業（高松市）
　各うどん店では、オリーブ牛肉を具材に、さぬきの夢で打った麺を合わせたオリジナルメニューを考案。

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　いしうす庵の二店では、たっぷりの冬野菜とともにグツグツ煮る栄養豊富な「オリーブ牛冬野菜鍋焼きうどん」を提案。牛肉の甘みとトマトの酸味が相性ばっちりの「オリーブ牛のチリトマトうどん（さぬきうどん滝宮）」、自家製野菜と味噌で煮込んだ「オリーブ牛入り打ち込みうどん（八十八庵）」など、バラエティに富んだ新うどんが生まれた。
　各店を巡り、12のオリーブ牛肉うどんを食べ比べるのも面白い。
　オリーブ牛肉を使っていることで価格は一千円前後のものが多く、七百円台から一千五百円まで様々だ。県民には特別な日のさぬきうどんとして、県外観光客には香川の食の魅力が詰まった一杯として、訴求していくものと思われる。
　キャンペーン開始にあたり、６日にオリーブ牛肉うどんの発表会が、サンポート高松で華々しく開催。発表会には森山会長、来賓として浜田恵造知事、香川県製粉製麺協会の木下敬三理事長出席の下、業界関係者、試食を待ちかねる一般生活者らが多数集い、新しい郷土料理の誕生を祝福した。
　「食のモデル地域育成事業（農林水産省）として取り組んでおり、関係者のご協力で、オリーブ牛とさぬきの夢のタイアップが実現した。各うどん店が趣向を凝らしたオリーブ牛肉うどんが県民の好物となり、観光客に郷土料理として楽しんでもらえるようになれば幸いだ」と森山会長は挨拶した。
　オリーブ牛は、オリーブオイル搾油後の乾燥果実を飼料として一定量・一定期間与えた讃岐牛。讃岐牛は明治15年以来の伝統があるブランド牛で、県内にて肥育された黒毛和種のうち肉質等級・歩留等級で金ラベル（Ａ５および４、Ｂ５および４）・銀ラベル（ＡおよびＢ３）のみが名乗ることを許される。
　オリーブ牛は平成22年に誕生し、24年に一千百頭余、25年に一千五百頭と年々生産量を増やしている。

オリーブとオリーブ牛の美味しさを発信

　同振興会では、オリーブ牛の消費拡大を図るべく、様々な事業に取り組んでいる。
　10月30日にはレストランミケイラ（高松市）で、「オリーブ」と「オリーブ牛」の知識を深めるセミナーを開催。オリーブ牛の美味しさの素となる、オリーブに対する理解を深めてもらおうと企画したもので、初の試みである。
　参加したのは、インターネットを使ったコミュニケーションツール「ブログ」や「ツィッター」で情報発信してもらえる生活者で、彼らの発信力に期待したものだ。
　セミナーはオリーブソムリエの堤　祐也氏（㈱イズライフ　小豆郡土庄町）を講師に招いた「小豆島のオリーブの説明とオリーブオイルのティスティング」に始まり、オリーブ牛料理の新メニュー発表などが行われた。
　また３年にわたってオリーブ牛など県産品振興に取り組む、サントリービア＆スピリッツ㈱四国支店が協力社として同社の高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ」の注ぎ方セミナーも行っている。
　後日、参加者は自身のブログやツィッターでオリーブ牛の美味しさ、小豆島産オリーブとその肉質の相性の良さなどを発信していた。
http://www.sanchiku.gr.jp/

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