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5月15日号

 香川大学(筧 善行学長)はこのほど、企業や自治体、地域住民と交流しながら研究を進めるための施設「イノベーションデザイン研究所(高松市番町4-8-27)」の新棟開所式を挙行した。
 建物概要は鉄骨鉄筋コンクリート造 地上3階建て、延べ床面積2521.37㎡、建築面積約789.47㎡。
 当研究所は主に▽イノベーションの起点となる垣根を超えた情報共有の促進▽企業等との連携、企業間の橋渡しを促進するためのハブ▽大型研究推進に向けた包括的な研究マネジメントとして機能していく。
 香川大学は、平成30年10月に設置したイノベーションデザイン研究所の活動拠点を構築し、地域・産業界の取組と大学のアイデアを融合する共創環境の形成を促進するため、令和3年8月から職員宿舎の跡地を利用した施設整備を進めていた。
 これまで研究拠点が学部ごとに分かれていたが、一つの建物の中に集約することで、これまでよりも情報共有を強化。
 人と人をつなぐ場として、産官学連携推進のハブ機能を備えた共創環境スペースとして活用しながら、企業等の試験的な取り組みと大学のアイデアを融合し、共同で「距離の壁、言葉の壁、時の壁」を超える技術に支えられた共創環境の構築を目指していく。


4月25日号

 「人材」に関わる経営課題を抱える中小企業・小規模事業者の比率は非常に高い。人材確保や育成という課題だけでなく、そこには後継者問題もある。
 経営者の高齢化、後継者不在等による、中小企業・小規模事業者の廃業リスクは、長引くコロナ禍で高まっており、大きな危機に直面している。
 四国経済産業局より委託を受け、高松商工会議所が平成26年に設置した香川県事業引継ぎ支援センターは、(公財)かがわ産業支援財団が設置し主に親族内承継を支援してきた香川県事業承継支援窓口と統合し「香川県事業承継・引継ぎ支援センター」として、昨年4月よりスタート。
 県内事業者の親族内承継から第三者承継、経営者保証の見直し、廃業支援までワンストップで相談を受け、事業引継ぎに向けた支援を実施。事業承継の総合支援拠点として、令和3年度の相談件数は大幅増となった。
 3年度の相談件数は615件。内訳は、第三者承継224件(2年度実績132件)、譲受(買い)120件(同115件)、後継者バンク(買い)28件(同17件)、親族内承継(後継者有)243件(同64件)。
 支援窓口との統合により親族内承継の相談が大きく増加、センターが実績を重ね知名度も向上したことで、第三者承継はじめ全体の相談件数を伸ばした。


4月15日号

 香川県は、サンポート高松B2街区活用事業者募集にて、四国電力㈱(長井啓介社長)が活用事業者として決定したことを発表した。
 本取り組みは、サンポート高松地区のにぎわい創出に資するとともに、都市の国際的なステータスを高め、長期滞在と消費拡大に繋がる世界レベルの商業施設・宿泊施設等を誘致するもの。
 県が昨年11月に事業者を募集したところ、2事業者から応募登録及び提案書類等の提出があった。
 今回、サンポート高松B2街区活用検討審査委員会では、提案者から提出された活用計画について、提案者のプレゼンテーション及び質疑応答を実施。
 5つの審査項目について採点を行ったところ、最も高い同社の提案が入選案として選定された。
 四国電力は、国際的なホテル格付け機関から最高の評価を得ている外資系ホテルグループが運営するホテルを大阪・関西万博開催中の2025年9月頃に開業予定。
 建物概要は19階建て・客室数約100室(標準客室面積50㎡以上)・延床面積約2万1700㎡・附帯設備:ラウンジ、レストラン、バー、バンケット・会議室、スパ・フィットネス。
 同社は不動産を保有し、ホテル運営は事業者が担う予定。


4月5日号

 高松信用金庫(大橋和夫理事長)が取り組む「たかまつしんきんキッズクラブ」が、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が認定する「令和3年度地方創生に資する金融機関等の『特徴的な取組事例』として、地方創生担当大臣表彰を受賞した。今回の受賞は、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が、全国の金融機関から報告された地方創生に資する取組みを評価し、地方公共団体と連携している事例や先駆性のある事例などを表彰するもの。
 同金庫では、昨年度の「Sanuki Woman キャリスタ塾」に引き続き2年連続で地方創生担当大臣表彰の受賞となる。
 「たかまつしんきんキッズクラブ」は、少子高齢化が進む香川県において、「未来の香川県を担う子供たちの健全な育成に貢献する」、「子育て支援を通じ、香川県の人口減少の克服に取組む」ことを理念とし、平成28年10月に設立。
 キッズクラブでは、概ね3ヶ月ごとに県の魅力を再発見でき、地方への関心をより深めてもらえるようなイベントを実施している。また昨年からは、SDGsへの取組みの一環として、子供たちだけが参加できる「キッズフリマ」の実施や、四国地区信用金庫協会とJR四国が観光振興を目的として締結した連携協定に基づく 地元日帰り旅行なども行われた。
 表彰式はオンラインで実施、野田聖子地方創生担当大臣より授与された。全国で31の取組事例(37金融機関)が表彰され、表彰式では同金庫の大橋理事長が代表3金融機関の1機関として受賞者の挨拶を行った。


3月15日号

 香川県が特徴的な製品やサービス開発など、優れた取り組みにより成長を続ける中小企業を表彰する「かがわ成長する企業大賞」。
 令和3年度の受賞企業が決まり4日、香川県庁で表彰式が開かれた。今回受賞したのは▽ものづくり部門:㈱XEN GROUP(高松市 高畑洋輔社長)、▽商業・サービス部門:㈱岡モータース(高松市 岡 宏治社長)、▽奨励部門:㈱禾(さぬき市 中條淳子社長)の3社。
 浜田知事は「受賞企業のみなさんは、独自の強みを活かし地域の課題解決に取り組んでこられた。今後も引き続き、県経済の発展、地域活性化の牽引役として尽力して欲しい」と受賞者らを称えた。受賞企業の概要は次の通り。