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6月5日号

  (一社)香川経済同友会は、「令和6年度通常総会」を5月23日、JRホテルクレメント高松 飛天の間にて開催した。
 通常総会において役員改正が発表され、理事には松村英幹代表幹事(高松商運㈱ 代表取締役社長)が引き続き務め、新任理事に関谷幸男代表幹事(㈱四電工 代表取締役社長)が選任された。
 前代表幹事の佐藤哲也氏(㈱久本酒店 代表取締役社長)は、特別監事に就任する。
 令和5年度における事業報告では、地方創生委員会の部会として「拠点長会」を新たに設置し、企業等の拠点超による地域活性化に資する意見交換を継続的に実施。
 また、香川県教育委員会・高松市教育委員会との連携協定に基づく高校生を対象とした出前授業も開催したこと等が発表された。
 令和6年度事業計画では、大阪・関西万博、瀬戸内国際芸術祭の開催、サンポート高松のハード整備が完成する2025年を迎える準備に注力し、香川に関わる全ての人達の幸せに結びつく「香川版ウェルビーイング」の確立を目指す方針だ。
 加えて、人口減少への対策、グリーンに対応した街づくり、テクノロジーの進化の時代に対応した地域でのイノベーション等にも取り組んでいく。


5月25日号

 5月2日、よい仕事おこしフェア実行委員会(事務局、城南信用金庫)は観音寺信用金庫(須田雅夫理事長)を協賛に三豊市(山下昭史市長)と地域の活性化と産業の振興に関する包括連携協定を締結した。
 香川県では、さぬき市、東かがわ市、三木町に続き4件目。全国の自治体では、66番目となり、全体では125番目。
 よい仕事おこしフェア実行委員会は、全国253信用金庫、中央省庁、県、市区町、マスコミ企業等(中小企業1万3151社)の他、大学、学校等が参画し、幅広いネットワークを広げている。
 昨年は、継続して開催している商談会「よい仕事おこしフェア」を東京ビッグサイトで開催し、2日間で3万人を超える来場者を迎
えた。今年も、12月3、4日に開催予定。都心部での地域の魅力発信に、2017年から始まった「興し酒プロジェクト」では、日本全国47都道府県の米をブレンドした日本酒『絆舞』を醸造。2023年は308地域が参画し、香川県からも「おいでまい」が使用されている。
 よい仕事おこしフェア実行委員会、事務局の城南信用金庫(東京都品川区)の川本恭治理事長は「三豊市には初めて来たが、この地の素晴らしい魅力を日本中、一人でも多く知ってもらいたいと取り組む。


5月15日号

 関東・関西の大都市に集中するデータセンターの地方分散の取り組みに対し、高性能なGPUクラウドサービスを展開する㈱ハイレゾ(東京都新宿区 志倉喜幸社長)が、中四国初の「AI開発用GPU専用データセンター」を設置するため、特別目的会社「ハイレゾ香川」を設立し、準備を進めてきた。
 立地場所は、綾川町(廃校となった旧綾上中学校を利活用)および高松市「RISTかがわ((公財)かがわ産業支援財団)」の2カ所。
 4月19日には、齋藤 健経済産業大臣が、同社の香川県内での「開発用GPU専用データセンター」設置に係る事業を「特定重要物資供給確保計画」として認定し、NEDOから「安定供給確保支援基金事業費助成金」として、77億円の助成を受けることが発表された。
 これを受け、5月7日、香川県庁にて、ハイレゾ香川による「AI開発用GPU専用データセンター」の立地協定が、香川県、高松市、綾上町で締結された。
 新しいデータセンターの立地に関する協定書への署名が、㈱ハイレゾ 志倉社長、池田県知事、大西高松市長、前田綾川町長の4名で執り行われた。


4月25日号

 ▽国指定無形重要文化財
 小豆島農村歌舞伎が国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。4月4日には、肥土山農村歌舞伎保存会(佐々木育夫会長)、中山農村歌舞伎保存会(久保 政会長)が、池田豊人県知事を表敬訪問し、3月21日に京都府にて、文化庁の都倉俊一長官から祝福と励ましと共に授与されたと報告した。
 肥土山の舞台は1975年に、中山は1987年に国指定重要有形民俗文化財に指定されており、有形、無形共に国の重要民俗文化財に指定されたのは全国で初となる。
▽小豆島の農村歌舞伎
小豆島農村歌舞伎は、肥土山農村歌舞伎保存会、中山農村歌舞伎保存会の2団体で構成され、肥土山は5月3日、中山は10月第二日曜日(今年は9月29日予定)に毎年、肥土山離宮八幡神社、春日神社へ歌舞伎奉納をおこなっている。
 役者、太夫、裏方の全てを地元住民が担い、地域の子ども達も大人に混ざり、本番に向け練習に勤しんでいる。元々、上方との往来が頻繁であった小豆島では、上方歌舞伎の影響を受け、また地域的特色も受け継いでおり、芸能の変換過程を示す貴重な存在である。明治頃の最盛期には、掛け小屋、神社、寺院等での上演が盛んで、島内150ケ所で歌舞伎上演があった。今も、島内には農村歌舞伎舞台跡が残る場所がある。


4月15日号

 ㈱トライアルカンパニー(福岡県福岡市 石橋亮太代表取締役)は、四国地方初の店舗となる「スーパーセンタートライアル丸亀店」(丸亀市塩屋町1-8-22)を4月3日㈬にオープンした。同社の317店舗目となる丸亀店は、全国216店舗目のスマートストアとして、四国地方に新風を巻き起こす。
 スマートストアとは、世界初の小売に特化した「リテールAIカメラ」や、セルフレジ機能付きの買い物カート「レジカート」等、サイネージトライアルが独自に開発したIoT技術やAIを導入し、データの利活用をもとに新しい購買体験を提供したり、効率的な運営を可能にする店舗形態。
 「レジカート」とは、タブレットとバーコードリーダーを搭載したカートで、通常のレジを通さずに会計ができる、レジの待ち時間がないストレスフリーの買い物体験を実現する。丸亀店では「レジカート」を80台導入し、これにより同社の稼働台数は1万9500台となり、世界一の稼働台数となった。
 トライアル専用のプリペイドカードをスキャニングすることによりカートが使用できるようになり、消費者は商品のバーコードをスキャンしながら買い物をし、専用ゲートを通過する際にプリペイドカードのチャージ額から買い物金額が引かれるようになっている。またプリペイドカードに登録された顧客の属性、購買履歴等のデータに基づき、クーポンやおすすめ商品などが配信される。