1月5日号

経営再建中のマンション分譲大手㈱穴吹工務店(立山繁美管財人)は、10年9月30日の東京地裁の更生計画認可決定を受けて以降、支援企業の㈱ジェイ・ウィル・パートナーズおよび、㈱大京が出資をする合同会社ジェイ・エル・ケイの支援の下、全社をあげて経営改善に取り組む。
このたび認可決定を受けて初めてとなる事業年度2011年9月期が終了したのを機に、事業状況の説明が発表されたので紹介したい。
更生第一期目となる2011年9月期は、分譲マンションの売上戸数が更生計画にて想定をしていた1472戸を上回る1738戸で終了。この分析要因として挙げたのが、リーマンショック以降、同社が従来得意としてきた地方都市において、マンション供給そのものが減少をしている都市が多くあり、潜在的な需要が継続している地域へ適正な規模・価格で供給を計画的に行ったことによるものとした。しかしながら、分譲マンション事業以外のその他事業の実績が計画を下回ったため、売上高は466億6200万円で終了した。更生計画比で11億1000万円(2.3%減)。