ホーム香川のキーパーソン【㈱百十四ディーシーカード】 代表取締役 【㈱西日本ジェイシービーカード】 代表取締役社長 安藤陽徳氏

香川のキーパーソン

【㈱百十四ディーシーカード】 代表取締役 【㈱西日本ジェイシービーカード】 代表取締役社長 安藤陽徳氏

カード業務を通じて
地域経済の発展、地方創生に貢献したい

 百十四銀行時代は大阪支店長、取締役常務執行役員などを歴任してきたが、思い出を問うと、意外
にも駆け出しの頃や、草の根的な営業活動の日々に思いを巡らせた。
 「初任地や、初めて支店長となった地元の店舗は特に思い出深い。バイクで個人のお客様を訪問し、年金や定期預金をご案内したり、経営者に各種のご提案や進言をするなど現場の第一線の日々は良き思い出」と述懐する。
 その言葉が象徴するように、素朴で飾り気のない穏やかな性格。部下を厳しく管理するよりは、各人が活躍できる環境づくりに腐心して、内発的に全体を盛り上げ目標達成に挑むタイプ。「銀行生活で最も薫陶を受けた」という百十四銀行渡邊頭取の部下としてともに汗を流し、「仕事もゴルフも随分教わりました」と懐かしそうに笑う。

 そのひたむきで実直な姿勢や営業経験が評価され、6月26日付で連結子会社2社の社長に就任。それぞれDCカードとJCBカードのFCとして展開しており、個人並びに法人向けクレジットカードの普及推進や、加盟店の拡大を受け持つ。
 カードの利用方法も、従来の買い物の決済に加え、公共料金や税金の引落しなどに拡大。「国内のカード決済比率は17%で、成長余力は十分にある。香川がキャッシュレス先進県になるように、クレジットカードの普及や加盟店拡大などに全力を注ぎたい」と意欲を覗かせる。
 また瀬戸芸や、先の高松国際ピアノコンクールなど訪日観光客増加は必至であり、商店街や観光地におけるカード等決済端末の導入促進など、インバウンドへの対応にも使命感を持って進めていきたい考えだ。
 車と電車を乗り継ぎ、三豊市山本町から一時間半かけて通勤。実家は農家といい、自身もブルーベリーを植栽。先ごろ三年越しで実を付け収穫できたことに感動した。
 穏やかな口調ながら、「銀行系カード会社として積極的な営業を展開し、カード業務を通じて、地域経済の発展、ひいては地方創生に貢献していきたい」と静かなる闘志を燃やす日々。
 「これまで家内には苦労をかけてきた」と前置きして、「今年は二人で長男の住む千葉の東京ディズニーランドに行きたい」と計画している。
 観音寺一高、神奈川大学卒、61歳。


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