ホーム香川のキーパーソン【香川県漁連協同組合連合会】代表理事 会長 嶋野勝路さん

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【香川県漁連協同組合連合会】代表理事 会長 嶋野勝路さん

6月20日の就任以来、取引先への挨拶回りで日本各地を巡った。猛暑の中での全国行脚となったが、海で鍛えた壮健な身体は、疲れを微塵も見せない。
「全国漁業協同組合連合会会長を務めた服部郁弘前会長の後任だけに、責任は大変重い。第一にトップセールスに取り組み、販売力強化に努めたい」と抱負を語る。
2年後に創立七十周年を迎える、香川漁連。その使命は、漁業経営の安定を通じて組合員の生活を守ること。そして、生活者に安全・安心な水産物を安定供給することにある。
「鮮魚を扱う我々にとって、最も大切なのは信頼。信頼は、膝をつき合わせる間柄から生まれるもの」と語り、電子メールなど通信手段が普及した現代だからこそ、職員には顔を見せる営業活動の重要さを説く。
同連合会では、新入職員研修を浜の現場を知ることから始める。新会長として氏も現場主義に徹し、営業をはじめ様々な最前線に立つ考えである。

 

 香川漁連はハマチ・ノリ・煮干などの生産・流通事業で、全国トップクラスに位置付けられる。県水産振興協会・香川県とともに「さぬき海の幸販売促進協議会」を組織し、県産水産物の消費拡大・水産食育などに取り組んでいる。
 「香川ブランドハマチ三兄弟の一つ、オリーブハマチは今年開発十周年を迎える。記念イベントを県内外で開催し、ブランド力の強化を図りたい」
 オリーブハマチは臭みのないさっぱりした味わいが魅力で、年々出荷量を増やしている。協議会では、平成32年度に三十五万尾(29年度は三十万尾)の生産販売を目指しているという。
 氏は庵治漁協に所属。父が体調を崩したため、中学卒業と同時に家業を継いだ。以来五十数年に渡り、漁業とともに歩む。
 獲る漁業から育てる漁業への転換、家庭における魚食の減少や魚
価の低迷など、半世紀で漁業を取
り巻く情勢は大きく変わった。一
方で県産水産物の美味しさは、昔
も今も変わらない。夏が旬の小豆島島鱧やマナガツオなどその美味しさに話題が及ぶと、自然と顔がほころぶ。
 「地道でも、食べて感動してもらうことが消費拡大の一歩となる」。県産水産物の美味しさに寄せる、絶対の自信が窺える。9月で69歳。


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