㈱高松ホットスタンプ 代表取締役社長 杉山 俊行氏
看板の企画デザインから製造、施工まで担う一貫体制を整え、ゼネコン、地元有力企業から高い評価を得る同社。
創業者 杉山忠重氏から長男国人氏へ引き継がれ成長を果たし、53期に突入した今月1日付けで、忠重氏の孫で、前社長の甥にあたる俊行氏が新社長に就いた。
1992年生まれ31歳という若き3代目トップの誕生だ。
出身は高松市。高松商業高から岡山大学経済学部に進学。小中高と水泳を続け、大学ではボート部に所属、心と身体を鍛えた。 学卒後、エネルギー系の商社で法人営業担当、半導体メーカーのISO担当部署に勤務。他業界での社会経験を経て2020年4月に高松ホットスタンプ入社。
経営管理室、営業の現場を経験、1年前より副社長を務めた。
順風に4年が過ぎたわけではない。今も鮮烈に記憶に残るのが、品質不良による大きなクレーム。
結果として、クレーム対応の陣頭指揮を執り、全社を挙げて解決したことは、人間としてひとまわり成長し、社内はもとより得意先から認められる機会となった。
「前経営陣からは今を大事にしながらも、デジタルやIT化の推進、多様化する感性に応えられる体制づくり等、若い力で変革を期待されていると感じている。
私たちの事業は、街づくりの一翼を担えるポテンシャルがあり、常に全力で向き合いたい」
営業、管理、工場の3部門があり、現在の社員数は53名。50代のベテラン・中堅社員が多く、技術の継承は課題のひとつ。また、各部門で将来自身の右腕となる若いリーダーの育成も時間をかけて取り組む課題となる。
2年前から半年に一度、社員と個別面談の場を設け、意見を交わすとともに、社員の気持ちの変化に気付けるよう努める。
「経営陣と社員の垣根は作りたくない。
今年は経営理念を変更する予定。明確な指針を言葉にして、全社で目指す位置を示したい。
まずは、今をどれだけ磨き、高めていけるか挑戦したい」
趣味はキャンプに旅行と、かなりの行動派。