【(株)電通西日本】 高松支社長兼徳島営業所長 藤田達郎氏
電通の持つネットワークを活かし、新しいビジネスにチャレンジしたい
広島へ転任した安武郁夫氏の後任として着任したばかり。ようやく落ち着いた段階だが気さくに取材に応じてくれた。格別の気負いも表には見せず早くも日々の業務に忙しい。
電通入社歴30年のベテラン。
広告代理店業界の荒波にもまれながら、「楽しいことは忘れない。」これは新しい事を恐れないことにも通じるが、「何事にも前向きに明るくやっていかないと道は切り開いていけない」との鉄則を信条とする。電通マン生活の中で会得した信条だけに重みもあり、生き様が伝わってくる。
昭和57年入社。最初配属になったのが奇しくも電通岡山支社。そこで五年間勤務したのち関西、岡山と転勤を繰り返す。最終は関西支社関西テレビ局業務推進部専任部長を経て高松へ。
「電通が持つグループのネットワークを生かし、いろんなお手伝いをしていきたい。グループ会社もデジタル系からソリューション企業と多くある。基本的にはエリアに貢献すること。原点に立って取り組まねばならない。地元と一緒に大きくなっていく。これを一貫して進めたい。」
爽やかな語り口の中にもあの“電通イズム”は脈々と流れている。
電通にはユニークなキャラクターの人間は多いが、「私はできるだけのびのびとやっていきたい」と、誠実でナチュラルな行き方を協調。
学卒後、昼間東京都庁で働きながら早稲田大学に学び、両立させてきた刻苦勉励型。父親から大学へ行くなら自分の力で行け、と言われ小学六年から高校三年まで七年間にわたり、新聞配達を続けてきた努力家。
ユニークな経歴を持っているが、労苦をいとわず前向きに歩いてきた人生は、何か格別の輝きを持つ。
「今は混迷の時代。戦うべきは自分自身という気持ちでいる。新しいビジネスにチャレンジする姿勢で取り組まないと、この熾烈な市場では生き残れない」
常に冷静な視点で時代を見る眼を持っており「テレビの番組にしてもどういったコンテンツが求められているのか、一緒に考えていきたい」
自宅は岡山県児島市にあるが、高松では単身赴任生活を送る。
「高松はコンパクトにまとまっており、あらゆるものが集約された都市。地域の風に馴染みながら精一杯がんばりたい」と静かな闘志をかき立てる。電通にも新しい風をもたらす人でもある。52歳の最充実期。