【(株)日本政策投資銀行】 四国支店 支店長 木原 茂氏
地元金融機関と連携し、金融力を活用して四国企業に貢献
6月23日発令、28日着任。入行後、名古屋、金沢、広島の支店勤務と青森県内の取引先出向を経験、高松が五度目の地方勤務になる。
学生時代少林寺拳法に明け暮れた木原氏にとって、総本山のある香川は心のふるさとであり、浅からぬ縁を感じているそうだ。担当の四国地方を回ってみて、改めて『四国は気候温暖、風光明媚、食材豊富で住みやすい』とその印象を語ってくれた。
これからの基本指針として三点を掲げる。まず、一点目は、三年前の政策金融改革に伴う株式会社化により可能となった業務機能を活用し、従来の顧客に更に深化した金融サービスを提供すること。二点目は、地域に盤石なネットワークを持つ地元金融機関と協調して、先端の金融技術や投融資一体等の特色あるサービスを提供し、互いに補完しながら四国の企業に貢献すること。そして三点目が、本店各部のサポートを得ながら、金融面に加え情報提供、コンサルティング等、地元企業が必要とするサービスを提供していくこと。その一環として、地元企業のアジア市場での販路開拓支援等の取り組みを始めている。
「銀行が色々な分野に対しての取り組みを深める中、四国に役立つものを見出して、地方企業のニーズと如何に結びつけていくのかが、現場の窓口である我々支店の重要な使命。感度を高めて仕事をしていきたい。」と抱負を語る。
また、香川の経済発展の可能性に関しては、「坂出・丸亀を始めとする工業地帯で、独自の技術・製品により業績を伸長している企業の存在は大変心強い。今後の課題は、これまでも多くの方が指摘していることではあるが、県都高松の賑わいの再興。人口減少時代に消費需要を維持していくため、商店街、経済界、行政が、互いに良い意味での危機感を共有し、前例にとらわれることのない、新しい仕組み作りをしていくことが大切。」と語ってもらった。
北九州・小倉出身だが、五歳から東京で過ごした東京育ち。大学時代情熱を傾けた少林寺拳法に関しては道衣を脱いで久しいものの、OB会役員として現役支援に努めている。卒業後銀行業務の傍ら一人でも練習出来る拳法を求めて、太極拳を皮切りに中国武術を修練し、現在は意拳を嗜んでいる。
以前の赴任地青森に続き二度目の単身赴任生活。
早稻田大学政治経済学部卒。51歳。