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【ベルモニー平安閣グループ】 代表取締役社長 武智康行氏

ベルモニーグループを率いる俊秀リーダーフレッシュな感覚でソフト面の充強化

 満を持しての登板である。颯爽とデビューしたのはさる7月RNCテレビの「ドリーマ」に出演していたが、堂々とした態度と語り口には一種の風格さえ感じられた。どこへ出しても恥ずかしくない一人前のトップであった。徒手空挙から今日の隆盛を築き上げた父義典氏の後ろ姿を見て育ったゆえに、喜びも苦しみも身体に滲み出るものがあったに違いない。

 宇多津の「シェル エ メール」立ち上げ時には、社長とともに汗を流して先頭に立った。この立ち居振る舞いを見て義典氏も、おそらく「これなら社長にしても十分やっていけるのではないか」と自信を持ったことだろう。現に運営に当たっても能力を超えた感性と行動力を発揮した。本人も自己の可能性に改めて自信を深めた。近年になくビッグなプロジェクトであった。さまざまな障害と未知の分野に苦しみ、戦った。
 冠婚から葬祭まで一貫して対応する互助会をバックとして成長してきた。双方ともうまくいって当然という、難しいその日が勝負のビジネス。このためユーザーの声を率直に聞くとともに、直ちに仕事の中へ反映させるという謙虚さも併せ持つ。
 厳しい武智会長の指導のもと、康行社長、正晴副社長とも王道を歩ける立場になったが、これから力を合わせ結束していくべき時代が到来したわけだ。「会長が苦心して作り上げた四国中にある器を自分の眼で見直すとともに、リニューアルするものはして、充実を図っていきたい」
 担当も社長がブライダル、副社長が葬儀、と棲み分けて、それぞれが責任を持って運営するという分担方式をとった。会長は対外的な活動もしながら新社長の動向を温かく見守っていく。軈現場主義軋に徹してやってきた会長としては苦しいこともあるが、若い2人に全権を委譲して軈新生ベルモニーの創成軋を託す。
 「競争の激しい中、少子化という背景もあり、これからが厳しい時代になる。裾野を広げ新しいニーズを掘り起こすことに全力をあげたい」
 トレンドを透徹した視点で見ながら自社の改革につなげようという意欲は、十分持ち合わせており、大いに期待できる。高松青年会議所のキャリアも14年と長く、最終は譖日本青年会議所へ出向。「沢山の仲間もできたので大きなプラスだった」と述懐。変革を実行できる俊秀のリーダーとして嘱望される成長力を持つ人財。大卒。試練を迎えた43歳。


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