【(株)香川オリーブガイナーズ球団】 副社長 竹内 哲也さん
Eコマースマーケティングで培った集客の仕掛け、川畑新社長をサポートし未来のファンを会得へ
独立リーグ2年連続日本一を誇る「香川オリーブガイナーズ」に、2月10日付けで新たに設けた副社長職(非常勤)に就任。専門はEコマースマーケティング。球団経営の更なる強化を願う鍵山オーナーの期待度も高い。地元三木町の出身で、香川大学を卒業後、地元の流通企業を経てフィールドを東京に。00年まだ創生期の楽天に入社。その後入った別の会社ではトヨタ自動車のEコマース構築などに携わる。再び四国に戻り、地元通販会社を経て06年にスマイルゲート(株)を立ち上げ独立を果たす。昨年秋からは中小企業基盤整備機構にも籍をおき、四国内の企業の島外への販路開拓をコンサルする。
実はガイナーズの試合は一昨年まで一度も見たことがなかった。「昨年たまたま大学卒業以来久しぶりにお会いした鍵山氏が誘ってくれた」のが縁で、昨年の開幕戦を二人の息子と一緒に初観戦。当然、野球観戦は初めての息子達だったが、たまたま獲ったファウルボール、その後の風船飛ばしといったスタジアムの雰囲気にすっかり魅了された。最後まで観戦し帰り際に選手にサインをもらい、見送られたのがとても嬉しかったようです」。それ以来、ガイナーズの虜になってしまったと笑う。
実は大学時代に生まれて初めて行ったアルバイトの面接をしてくれたのが当時別の会社の経営に携わっていた鍵山氏だった。
「オーナーからはファンの方にもっと楽しんでいただくため、どうすればいいかを考えて欲しい」と言われている。「コアになる事業の魅力と基盤は十分ある。でももっとわかりやすく楽しく観戦してもらえる仕掛けは沢山あるはず。そのお膳立てをするのが自分の役割。」と理解。
「県内での香川OGの認知度は高い。でも実際に球場に足を運んだかと言えば、まだまだそれは少数に過ぎず、行ったことがない人たちのマーケットのほうが断然多い。いかに球場に足を運んでいただけるかを考えること。」が大きなもう一つの柱。
「まずは球場へ来た観客が球場で体験することを一つずつ分解し、それを並べ替えることで満足を得られるようにする。それがひいては、香川で暮らすことの楽しさにも繋がるはず。」と思いは地元と共にある。
「子供が笑うことで、家族皆が笑顔になれるような」イメージのスタジアム。川畑新社長との二人三脚で地域の活力を生み出すため、粉骨砕身全力を傾ける覚悟は出来ている。34歳。