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【(株)めりけんや】 代表取締役社長 成房 正樹さん

着来年は創業20周年、社員と一丸でおいしい讃岐うどんを提供したい

 今年6月に諏訪相談役(前社長)の後任として社長に就任し5ヵ月が過ぎたが、積極的に学ぼうとする謙虚な姿勢に好感が持てる。

 前職は親会社であるJR四国。経営企画部勤務を最後に昨年2月に常務取締役として入社した。
 めりけんやは来年創業20周年を迎える。節目の年に社長業をやらせてもらえるのは責任を感じる一方で、大変光栄でやりがいがあると答えてくれた。旧国鉄からJR四国と鉄道一筋に歩んできた。一昨年、上司から関連会社で行きたい先はないかと言われたとき、諏訪相談役から熱心に誘いを受けたこともあって、迷うことなく入社を決めた経緯がある。

 出身は三豊市高瀬町で現在も同町に住む。実家は農家で、子どものころ、田植えが終わった後に親戚や近所の人を呼びうどんの接待をしたこと。また法事の後にも出席者がうどんを食したことが今も鮮明に記憶に残っている。「当時は、うどんはハレの日の食べ物だった。今と違って365日食べられる時代ではなかった。それが今うどんづくりに携われるようになり感慨深いものがある。」
 めりけんやでは実質的に3代目の社長になる。社員に対しては、「20年という会社の歩みを見たとき、粉にこだわり、製法にこだわることで高品質のうどんを提供してきた。この考え方は基本的に変わらないしこれからも大切にしていきたい」。
 また氏は会社の三つの経営理念に習って3つのワークを提案している。一つはチームワーク、二つ目はネットワーク、三つ目はフットワークであり、手間暇をかけ労を惜しまなければおいしいうどんができ、多くの人に良さが知ってもらえるはずと自信を持って語る。
 社長に就任してから、今まで使っていた社長室はミーティングルームとし、自ら社員や諏訪相談役と同じフロアに席を並べた。「社員の皆と席を同じくすることで、日々の動きも良くわかるしコミュニケーションがとれる」
 今後の目標は、会社の年商が10億円をクリアすることである。「10億円を一度突破すれば一つのハードルを越えることになる。是非挑戦したい」と意欲満々だ。
 若いころから、大の高倉健ファン。あの寡黙な生き様がたまらないと言い、出演した映画はほとんど見た。めりけんやを大きくしたいと夢も大きくふくらむ。
 佐賀大学卒、53歳。


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