【サントリービア&スピリッツ(株)四国支店】 支店長 実藤重幸氏
激ザ・プレミアムモルツで地域に根ざした取り組みを推進していきます。ご期待を
今年4月に前任の大阪近畿流通営業部(部長)より着任し、四国で初めての忘年会シーズンを迎える。香川の印象を尋ねてみれば、
「古馬場をはじめ香川の飲食店街は、銀座や新地で飲むより楽しい。県外の人を温かく迎えてくれる土壌があるからでしょうね」
と返し、夜の街のフィールドワークも十分の様子である。
「ザ・プレミアム・モルツ」、「角瓶」など同社の主力商品は、国内酒類市場が前年を割り込む中で、二桁増のヒットを記録。来年も二桁増を見込んでおり、サントリー旋風は更に勢いを増しそうだ。
四国支店が重点を置くのが、各県の土地柄に合わせた、エリアマーケティングである。すでに愛媛県では、ザ・プレミアム・モルツとのジョイントで県産品「愛媛甘とろ豚」のPR支援に取り組んでいる。四国他3県でも地域に根ざした取り組みをしていく考えだ。
「TVCM(角ハイボール)での~さぬきの夜は~のフレーズが大変好評で、地元色を出すことで商品に親近感を感じてもらえたようです。今後は四国の特産品のPRを通じて、情報発信にも貢献していければ」
ウィスキー最大手だけに、それへの想いは格別のものがある。
「入社当時と比べて、ウィスキー消費量は五分の一に減少しています。そうした中でも、当社の商品をずっと取り扱って下さった飲食店に対して、ハイボールのヒットは恩返しになって本当に嬉しかった」
「響」、「山崎」といった高級酒も上向いており、ウィスキー復権への期待は大きい。三倍増の市場拡大も無理ではないと、目を輝かせる。
氏は長崎大学を卒後、同社へ入社。以来、二十八年間営業一筋に歩む。営業での思い出を尋ねると、長くなりますよと茶目っ気たっぷりに笑う。
「お店の周年パーティに呼んで頂いた時は、営業冥利に尽きますね。長年のご愛顧を振り返ると、涙が出るほど嬉しくなります。四国でもお客様との強い絆を築いていきたい」
絆を深めるのは、得意先とだけではない。営業の一線で走り続けてきただけに、家族の支えには感謝をしている。それゆえに、支店の社員たちを支えてくれる家族へ謝意を表すため、家族を招いたパーティを定期的に開催している。
そんな心配りのできるボスだけに、若手社員にも慕われており、自宅(BAR実藤)で一緒に酒を酌み交わす機会も多い。福岡県出身、51歳。