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香川のキーパーソン

【㈱イズミ】 支配人 小島隆一氏

“食”の充実は最重要課題、中長期的なゾーンの見直しにも意欲

 闘志を全面的にむき出しにするタイプではないが、淡々とした語り口の中にも緻密な計画性と、内に秘めたる熱い思いを感じ取ることができた。
イズミの中でも旗艦店として、堂々たる航行を続けるゆめタウン高松。その支配人就任に燃えない要素はない。
 衝撃的な開店から17年。積極果敢なリニューアルで新鮮さの訴求に余念はないが、イオンモール岡山のオープンや、ことでん瓦町ビルの動向など気に掛かる要素も多く、「身の引き締まる思い」と辞令直後の心境を吐露する。
 前任地のゆめタウン出雲のリニューアルが道半ばだったことが心残りではあるが、「地域密着を徹底し、香川のお客様に喜ばれる店づくりに全力を尽くしたい」と、高松での完全燃焼を誓って瀬戸内海を渡った。


【㈱オオタケ】 代表取締役社長 大竹哲朗氏

人に喜んでもらうことが、結果として自分の喜びに

 先代(哲也氏)は“発破の哲ちゃん”と言われるなど、“オオタケ=火薬”というイメージを持つ人も多いが、創業時からの火薬部門も堅調に維持しつつ、建設用工具を扱う日本ヒルティの岡山・四国地区総代理店としても大きな成果を挙げている。
 火薬部門は発破パターンや振動測定といった技術提供で付加価値を高め、四国はもとより国内屈指の存在感を確立。売上の約70%を占める「HILTI」も、国内に10社ある代理店の中ではダントツの実績で、本部のあるリヒテンシュタインにもたびたび招かれて表彰を受けるという快挙も成し遂げている。
 鋲打機やハンマードリル、アンカーなど建築、土木の現場で使用されるトータルファスニングシステムと呼ばれる工具、材料を提供。登録は三万社、年間取引は七千社にも及ぶという。「経済も明るい兆しが見えており、主力の建築工事に加え、橋梁の下部工事など土木の分野も増えてくるだろう」と明るい見通しに期待感。


【サンコー㈱】 代表取締役社長 河野伸之氏

企業の存在価値は継続し続けることです

 会社の創業は昭和36年。今では全国に15営業拠点、さらに中国、シンガポールなど海外にも販売拠点を持つ産業用ネジの総合商社として確固たる基盤を築き上げた。
 大学を卒業し勤めた先は、神戸にある百十四銀行旧湊川支店。その5年後にはホームセンターを運営する業界大手の島忠に入社し、2年間みっちり学んだ。
 郷里に帰ってきたのは平成10年のことだ。当時、会社はホームセンターを県内で手広く運営しており、前職で得た知識を実践に生かした。
 5年後に本社に戻ったあと、新たな配置先となったのがユニット部である。ここではネジやプレス品、樹脂成形品などを組み立て納品する現場作業に取組んだ。


【㈱かわよし】 代表取締役 川西健司氏

かにわしタルト店の開業から7年
県内に3店舗を展開する人気店へと成長

学卒後、1年間のサラリーマン生活を経て、家業である漁師の道へ進んだ。
「3年ほど漁業をしていたのですが、父からおまえは漁業には向いていないから、陸に上がって仕事を探せと言われたんです」
そこで青果の仲買会社に就職、6年間勤務した。
「当時、別の仲買に勤めていた知人から、イチゴを食べさせてもらったことがありました。その美味しさに感激して、イチゴを使ったお菓子を作りたい、それなら自分も好きなイチゴタルトが良いだろうという発想がスタートでした」


【㈲はなや】 代表取締役社長 花澤良平氏

資産運用・資産形成の選択肢の一つとして金・プラチナの魅力を発信

 創業40年を超える老舗の舵を取る。当初はメガネ、時計などを中心に扱っていたが、国内の金の自由化の波に乗るべく、昭和56年に斯界をリードする田中貴金属の特約店となり、県内ではいち早く投資用としての金の売買をスタート。現在では取引量も格段に増え、同社の主業務として事業の柱にまで成長した。
 資産のリスクヘッジとして金、プラチナへの投資が注目されて久しいが、取引の活発な欧米やインド、中国などに比べると、国内での動きはまだ鈍く、逆に可能性が残された分野でもある。