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香川のキーパーソン

USE㈱ 代表取締役 上原要一氏

 「他社がやらないことを積極的に挑戦し、必ず実績を残す」というモットーのもと、高度な制御を必要とするロボットを使った自動機等の開発に尽力。
 電気工事の現場監督、システムエンジニアの下積みを経て、1997年に独立。
 経験、信頼を基盤とした高水準の技術力は全国から注目を集めるほどに成長した。
 今年からは、某大手企業とタッグを組み、スマートフォンからオーダーを受けた飲み物を自動で作る『ドリンクロボット』の共同開発に本腰を入れる。
 一つひとつの動きや作業工程をロボットにプログラムさせることは容易ではないが、「社員一丸となって完成させた時の達成感は大きい」と笑顔を見せる。
 〝人との出会い〟を大切にし、枠にとらわれない考えと前向きに挑戦する実直な人柄。
 持ち前の技術とノウハウを発揮し、ユーザーが求めた以上の商品を作ることに全力を捧げる姿勢は揺るがない。
 時には厳しさも織り交ぜながら緩急をつけて指揮をとり、「業界の活性化のためなら、若い世代への技術継承は惜しまない」と使命感を燃やす。


 今後は「未来を担う学生に、日本にはこのような仕事があり、高度な技術力を持っているということを発信することで、少しでも将来の選択肢を広げて頂ければ幸い」と方向性を示した。
 趣味は車、バイク、ウェイクボードなどを嗜む一方、最近は料理にも挑戦し始めたと、白い歯を見せた。
 高松工芸高等学校電気科卒。52歳。


㈱エスコート 代表取締役 三宅俊輝氏

 心理学「NLP」、「コーチング」のライセンスを持ち、企業や個人の可能性を最大限に伸ばすべく、全力でサポートに努めている氏は、前職の自動車整備士から、心の整備士に転身したユニークな経歴を持つ。
 「2016年、中小企業診断士としてご活躍中の㈱ビッグバン(高松市)山下益明代表にお目にかかり、NLPやコーチングに初めて触れた」
 このとき、心の持ち方やコミュニケーションのあり方により人は変わることを自ら体感。
 この出会いを機に、様々なコミュニケーション技術を体得、2017年に個人創業、今年7月法人成りを果たす。
 企業向け研修では、主にコミュニケーショントレーニングにより、新入社員から管理職者までのレベルアップのサポートなどに取り組む。


 「ここで働けてよかった、と心から思える〝場〟を創ることで物心両面の豊かさを提供できるように、『体験型』の研修を実施している。
 能力を引き出して、整えていくことが私の仕事です」
 個人セッションでは、経営者をはじめ老若男女から幅広い相談が寄せられる。
 「クライアント、自身の成長を肌で感じられる、とてもやりがいのある仕事。
 来秋にはレンタルスペース、テイクアウト専門ドリンク店併設のオフィスを詫間町で建設する予定。
 新拠点が、人が集う癒やしの空間になれば」と夢を語る。
 米国NLP協会認定のNLP(心理学)資格認定講座は年4回ほど開講している。
 座右の銘は『一会一生』。
 1990年5月17日生まれの31歳。


非営利株式会社ビッグ・エス インターナショナル 代表取締役 大坂靖彦氏

 「経営者として幸せな人生を送りたい、そう願う経営者のために書いた、すぐに実践できる経営指南書。経営者ご自身のこれまでの経験、そして私の40年以上の経営体験を集約したノウハウをミックスさせて、理想の経営を手にして欲しい。購入者特典の〝読者の会〟(無料)も多くの問合せを頂いている」
 6月に発売した、ビジネス書『社長の鬼100則』(発行/明日香出版社)が話題を集める氏は、書籍に込めた思いを語る。
 上智大卒後、松下電器産業を経て、家業の家電小売店を成長させたことで知られる。その後、ケーズHD常務取締役などすべての役職をリタイアし、中小企業経営者向け『大坂塾』を開講。 現在までに全国約一千社の塾生を数え、顧問契約先は四十社を超える。マスク不足が社会問題となった昨春にはマスク35万枚を輸入。塾生らに呼びかけ、医療や教育の現場へのマスク寄贈を続けた。また自身がこれまでの人生で日本とドイツのお世話になった方々への恩返しとして配ったという。
 近年は、小中生を対象とした「ドリームシッププログラム」、高校・大学生などに向けた「若者未来塾」を開き、子供達へ人生設計のアドバイスも送る。
 また、進学のためドイツ語を学び、社会に出た後も関係が続くドイツとの交流はライフワークのひとつ。日独交流160周年の今年、両国から32名に日独友好賞を贈るべく準備中だ。


 来月の中下旬からは、日経産業新聞(全国版)の紙面企画「仕事人秘録」で20回超の大型連載がスタートを控えるなど、多忙を極める。
 「塾やドイツ関連など、次世代への継承準備を進めている」
 未来の種を蒔きつつ、足元では日々思い悩む塾生への熱い指導が続く。
 人生設計のゴールに向け、今なお全速力で走り続ける。


丸亀市市民交流活動センター「マルタス」 佐藤 光センター長

【臨時休館のお知らせ】マルタスは新型コロナ感染拡大防止のため、8月13日(金)から9 月12 日(日) まで休館期間を延長。最新情報は公式HPをご確認ください。

365日、朝9時から夜9時半まで開館している丸亀市市民交流活動センター『マルタス』(丸亀市大手町2-4-11 指定管理者:カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱=以下、CCC)が、今年3月22日のオープンから話題を集めています。そんなマルタスのセンター長は、27才の佐藤 光(あきら)さん。佐藤さんにこれまでの歩みや、館が目指すビジョンをうかがいました。

丸亀市役所の新庁舎に併設するマルタス。約7千冊もの本をそろえた県下最大級のブックカフェを有します。毎日開催されている多彩なイベントや、地域の取り組みを紹介する企画展が人気です。

ネット環境と電源席を備えているので、お仕事やテレワークの利用にも最適。洗練された空間の貸会議室を低料金で利用できますよ。2階に裸足のまま遊べるキッズスペースがあり、子どもから大人まで地域の人たちが集う憩いの場になっています。


年齢の壁を打ち破り、27才でセンター長になるまで
そんなマルタスでセンター長を務めるのが、やわらかな笑顔が印象的な若干27才の佐藤 光さんです。CCCで20代のセンター長が誕生するのは異例のことだといいます。どのようにして年齢の壁を打ち破ってきたのでしょうか?

TSUTAYAや蔦屋書店を展開するCCCが、公立図書館の運営を始めたのは2013年、武雄市図書館(佐賀県)から。現在、全国8つの公共施設の指定管理を行っています。

佐藤さんは福岡県出身。熊本大学法学部に進み、公共政策を専攻。学業のかたわら地域活動にいそしみ、若者とボランティア活動の橋渡し役も担いました。次第に「地域に根ざした企画ができる仕事に就きたい」と考えるようになり、”世界一の企画会社”をビジョンに掲げるCCCに新卒入社。以来3つの公共施設の立ち上げに携わります。

最初の赴任先、高梁市図書館(岡山県)ではベストを尽くせず、悔しさを味わったといいます。地域活動への想いを強く持って入社しましたが、社会人経験が浅かったことから、どのように働きかければよいのか、コミュニケーションなどに悩んだそう。

キャリアの大きな転機になったのが、前任地、宮崎県延岡市にある駅前複合施設『エンクロス』での経験。エンクロスはCCC初の市民交流活動センターです。

佐藤さんはここで、市民から寄せられる月30~50もの企画立案をサポートし続けました。市民一人ひとりの想いに寄り添いながら、「当時の記憶がないんですよ」というほどに駆け抜けたといいます。

学生時代から取り組んでいた地域活動への想いが実を結び、エンクロスの発展におおきな力を発揮。エンクロスは地域の人たちの愛着や誇りにつながる”シビックプライド”の醸成を育んでいます。


”人づくり”がマルタスのミッション
佐藤さんが若くしてマルタスのセンター長に抜擢されたのは、こうした努力の賜物です。「自分だけではできませんでした。皆様に助けて頂いたおかげ」と感謝の想いを込めます。

マルタスのセンター長としての職務は、館のビジョンを考え、伝えること。そして丸亀市との窓口、スタッフの相談役になることです。これらを全うしつつ、佐藤さんは通常業務としてカウンターにも立ちます。「市民の皆様と直接対話しながら、しっかりとニーズを知ることが大事です」と笑顔で話してくれました。

「マルタスのミッションは”人づくり”です。社会のために何かアクションを起こす人たちを増やしていきたい」。

そう語る佐藤さんは、軽いフットワークで丸亀の魅力を地域内外に発信し、地場産業との連携にも意欲的。スタッフ一丸となり、未来の丸亀を担う一人ひとりの「一歩」を支援しています。

マルタスは市民活動をしている人や、これから活動をはじめる人の活動支援サービスに取り組んでいます。活動登録をした人は、館内のさまざまなスペースでイベントや活動の発表を行うことができます。活動者のネットワーク構築のお手伝いもしてくれますよ。先ごろ、オンライン市民活動相談も始まりました。

市民活動に興味のある人は、市民活動支援カウンターをたずねてみては?

丸亀市市民交流活動センター マルタス
丸亀市大手町2-4-11
Tel 0877-24-8877
marugame-marutasu.jp



㈲INAKA TOURISM 代表 穴吹英太郎氏

「高松を、日本を代表するおもてなしのまちにしたい」として2015年に設立。
インバウンド向けの観光事業を中心に成長を遂げた同社は、パンデミック以降、『持続可能な観光』に着手。大手工務店の創業家である自身の実家を蘇らせた「城宿 穴吹邸」を主軸に、新たな観光コンテンツを続々と展開している。
穴吹邸は、風情ある日本庭園を有する、日本らしさとモダンが溶け合う邸宅ホテル。1日1組限定の一棟貸しスタイルで、これまで特に欧米豪圏インバウンド客から人気を集めてきた。
そのインバウンド需要が激減した今、ターゲットを再設定し、国内客向けに高付加価値の体験型観光を発信。キーワードは『持続可能な観光』とし、次の3点をあげた。
①「地域事業者との協業」クルージング業者や独立系ブライダルプランナーらと協業することで、余剰人員をかけずに新たな商品開発を実現、事業の継続性もあるという。 ②「ブライダルの新しい選択肢」宿泊型のコンパクトな婚礼ニーズが増えている。クルージングで島を巡るフォト・ウエディングツアーも既に準備中。将来的な県外・海外需要も。 ③「法人プラン」会食に合宿、展示会といったビジネスシーンに。食事は出張シェフのコース料理などが楽しめる。