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香川のキーパーソン

NPO法人日本サービスマナー協会認定講師・㈱エス 酒井もえさん

「クレーム対応の辛い経験をムダにしたくない。私と同じように悩む人の役に立ちたい」。そんな思いを胸に、苦情対応の指導者として、講演活動や取材対応に、忙しくも充実した毎日を過ごす酒井さん。
業界トップの業績を持つメーカーで約10年間、カスタマーサポートに従事。主に二次対応を担当し、数千件以上のクレームを解決した経験を持つスペシャリストだ。
そんな彼女でも過剰なストレスに苦しみ、体調を崩した時期もあった。「足りないのは話術。うまく伝えられたらお客様は納得してくれると、あの頃は思い込んでいました。でもそれは間違いでした」と当時を振り返る。
大事なのは、まず聞くこと。そして表情、声のトーン、姿勢など、相手が怒っている時には気を付けるべきポイントがあると酒井さんはいう。自動車の運転の仕方を知って車に乗るように、対応の仕方を学べば、クレーム対応は、ずっとスムーズになる。まずはその「テクニック」を知って欲しいと、酒井さんは考えている。
いまも講師業の傍ら、現役でクレーム対応業務をこなす。「趣味みたいなもんです」と冗談混じりに笑うが、現場の生の声を知る講師は貴重な存在だ。

 


ママシンガー・ボイストレーナー 篠田綾香さん

聴く人を惹きつける伸びやかな歌声と華やかなルックスで地域に元気を届ける、丸亀市出身のママシンガー篠田綾香さん(35)。
昨年8月に配信リリースした楽曲「ここから始まるストーリー」は作詞作曲を手がけ、一度聴くと忘れられないキャッチーなメロディーと歌詞が印象的だ。
綾香さんは高校卒業後、大阪の音楽専門学校に進学。小室哲哉氏に認められてCDデビューを果たし、トータス松本氏のバックコーラスを担当した。ボイストレーナーも務め、教え子からメジャーアーティストを輩出している。
「ここから始まるストーリー」は、目標に向かって頑張っている人の背中をそっと押してくれる応援ソング。力強い綾香さんのボーカルが、「声に出せば想いは届く」「大人になっても願いは叶う」とメッセージを放つ、多くの人が勇気をもらえそうなパワーのある一曲だ。


【㈱ゴーフィールド】代表取締役社長 皆見省史氏

20周年の節目を迎えた今年6月、創業者である森田桂治会長から経営のバトンを引継ぎ、代表取締役に就任した。
IT業界の成長の波に乗り、この20年で会社は成長を遂げた。香川県内の大手企業をはじめ官公庁、病院、ECサイトなど、同社が手掛けたサイトは1700件以上。見覚えのあるHPが実績としてズラリと並ぶ。
会社の立ち上げメンバーの一人として、2000年の創業時に入社。未経験のこの業界に飛び込んで、ひたすら研鑽を積んだ努力の人。「ウェブ業界の黎明期で、手探りのことも多い中、常に奔走していたのもいい思い出ですね」。走り続けた道のりを振り返って、軽く笑い飛ばす明るさが皆見社長の強さだ。
すべての前提と常識が崩れたコロナの時代に、自分たちに出来ることは何か。これまで「とりあえず」で作ったものの、活用されないこともあったHPが、本来の力を発揮する時がきたと感じる。
通販・商談のサイト制作のノウハウを生かし、オンラインでの企業説明会、展示会など、バーチャルでの情報発信を提案していく。

 


【㈱創裕】代表取締役社長 川北祐一郎氏

父であり創業者である哲会長からバトンを引継ぎ、4月より社長に就任。
温浴施設の運営のみならず、飲食、リラクゼーション、地下水開発、設備メンテナンスを一貫して行いながら、地域に根付いた同社ブランドの更なる強化に尽力する。
同社入社後は現場における業務を努め、後に北神戸ぽかぽか温泉の立ち上げにも携わる。
その他にも新規事業の舵取りや営業店のサポートを担う中で経験した逆境は、氏の大きな財産となったに違いない。
「弊社の経営理念である〝ゆとりある生活の創造〟と、存在意義・経営姿勢・行動規範の遵守は勿論のこと、従業員一人ひとりに寄り添うことが社長としての役割だと自負しています。
弊社で働いている全ての社員が『この会社で働いてよかった』と思ってもらえるよう、成長・発展させていきたい」
時代の変化とともに温浴施設の在り方を常に感じ取りながら、新たな発案に余念がない。型にはまらず周囲の意見も柔軟に取り入れるスタンスは、氏の真摯な人間性の現れであろう。

 


【オートモールジャパン㈱】代表取締役 西山彰一朗氏

昨年10月に先代から社長を引き継いだばかり。学卒後は地元の自動車ディーラーに勤務。営業を経験した。入社は8年前。西山巖現会長が一念発起して進めた新店舗移転事業に際して、「事業承継を考えているから手伝って」という誘いがきっかけだった。
35歳、大阪産業大学卒。整備士の資格は学生時代に取得。入社した当時はよく父親と仕事の事で議論がぶつかることもあったと話す。
ある時お客様から社長とケンカしたことを指摘された。中小企業家同友会の幹部の方で、「君の方が悪い、勉強不足だよ」と諭された。「そこから少しずつ仕事の気づきが生まれ、自分が変われたのでは」と当時を振り返る。
今では趣味が中小企業家同友会活動と語り日参する毎日だと言う。
「自分のことを周りも賛同してくれているという勝手な思い込み」から壁にぶち当たることもあったが、それも少しずつ埋めれてきた。
自身の結婚に続き、相次ぎ部下の結婚式に出席。そこでの挨拶で、社員の家族の存在が見えたことがターニングポイントになった。